GALACTIC『Vintage Reserve』 Volcano
デビューから2003年までの活動を総括した初期のベスト・アルバム。かつてメインのスタイルでもあった、ジャズ・ファンクやブルースをベースとしたジャム・サウンドを主体としながら、ルーツであるニューオーリンズからタイトなロック・ナンバーまで楽しめる一枚だ。
GALACTIC『Ruckus』 Sanctuary(2003)
プロデューサーにダン・ジ・オートメイターを迎えることで、エレクトロニックなサウンドを随所に散りばめた作品。またヒップホップのグルーヴを大胆に採り入れるなどして、バンドの新たな方向性を模索することでいままで以上に幅広いリスナーを魅了した。
GALACTIC『From The Corner To The Block』 Anti-(2007)
前作から顕著になったヒップホップへの傾倒は、ジュヴィナイルやジュラシック5のチャリ・ツナらをMCに起用した今作で一気に開花することに。もちろんファンキーなジャム・グルーヴは一切損なわれず、ヒップホップとの融合はここに頂点を極めた。
STANTON MOORE『III』 Telarc(2006)
オルガンはロバート・ウォルター、ギターはウィル・バーナード……と気心の知れた仲間たちと作り上げたスタントンのソロ3作目。グルーヴィーでヴィンテージ感溢れるサウンドには70年代ソウルを想起させる部分も多く、彼のルーツを垣間見ることができる作品でもある。
STANTON MOORE TRIO『Emphasis! (On Parenthesis)』 Telarc(2008)
結束力を増したトリオで放つグルーヴはよりしなやかで強靭なものに。スタントン自身のドラミングもいつにも増して軽快で、それでいて一音一音がビシビシと聴き手の身体に伝わってくる。まさにファンク界をリードする名ドラマーに相応しい名盤だ。
STANTON MOORE『Take It To The Street』 BUFFALO(2009)
ダーティ・ダズン・ブラス・バンドやジョージ・ポーターJr、アイヴァン・ネヴィルといったニューオーリンズ・オールスターと共演を果たした、2003年録音のセッション音源集。熱気が立ち昇る怒涛のファンク合戦はファンならずとも必聴だ。