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第45回――テディよ永遠に

何度でも生まれ変わるテディの歌

連載
IN THE SHADOW OF SOUL
公開
2010/06/05   23:30
更新
2010/06/05   23:32
ソース
bounce 320号 (2010年4月25日発行)
テキスト
文/出嶌孝次

 

例の〈ヒゲダンス〉で引用された“Do Me”はさておき、テディのカヴァーを挙げていけば、同郷の後輩ボーイズIIメンが歌った“Close The Door”と、“Love T.K.O.”に人気が集中していることに気付く。後者は近年マイケル・マクドナルドやホール&オーツ、ボズ・スキャッグスが示し合わせたかのようにカヴァー。ソウル志向の強いある世代のロック野郎にとっても憧れだったのだろう。テディより少し前に急逝したカナダのジャックソウル、ローカルではグレッグ・ローズ版も良い。サンプリングではドゥ・オア・ダイが“You're My Latest, My Greatest Inspiration”を用いたのが印象的だった。また、ブルー・ノーツ時代ではシンプリー・レッド版が素晴らしい“If You Don't Know Me By Now”が人気で、今後はオバマ支援キャンペーンで再脚光を浴びた“Wake Up Everybody”の需要も高まりそうだ。

 

▼関連盤を紹介。

左から、ドリフターズの編集盤『ドリフだョ! 全員集合(青盤)』(EMI Music Japan)、ボーイズIIメンの2003年作『Throwback』(E1)、マイケル・マクドナルドの2008年作『Soul Speak』(Universal)、ジャックソウルの2007年作『My Soul』(Village Again)ドゥ・オア・ダイの2005年作『D.O.D.』(Asylum)、シンプリー・レッドの90年作『A New Flame』(Elektra)

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