THUNDERHEIST 『Thunderheist』 Big Dada(2009)
DJ/プロデューサーであるグラムジラとMC/ヴォーカリストのアイシスから成るカナダ発エレクトロ・デュオのデビュー作。ブンブン唸るゲットー・ベースと挑発的なラップで〈M.I.A.以降〉のスタイルを切り拓いた傑作だ。*田中
XRABIT + DMG$ 『Hello World』 Big Dada(2009)
マイアミ・ベースばりにベースがボンボン弾んだかと思えば、不穏な響きのグライムや賑やかなロックへ転じ、古き良き時代のエレクトロも飛び出す。そこへ2人のユニークな掛け合いも加わって、さあ大変! 形式に囚われないこのセンスはまさにビッグ・ダダ版アウトキャスト! *青木
YPPAH 『They Know What Ghost Know』 Ninja Tune(2009)
ビートメイクからマイブラ愛ダダ漏れなギター・プレイまでマルチにこなすもんだから、ビートジャンキーからニューゲイザーまで人気もマルチなジョー・コラレスの2作目。MPC世代のフリー・サイケ・ファンクとして聴いてもホントよくできたアルバムです。*入江
SPEECH DEBELLE 『Speech Therapy』 Big Dada(2009)
マーキュリー受賞で思わぬ脚光を浴びた逸品。90年代のT・ラヴを連想させるコンシャス系の内容で、ルーツ・マヌーヴァのフックも渋い“Wheels In Motion”など簡素でアコースティックな佳曲が並ぶ。ミカチュウの参加も。*出嶌
THE LONG LOST 『The Long Lost』 Ninja Tune(2009)
フライング・ロータスとの共演で著名なローラ・ダーリントンが夫のデイデラスと結成したユニットの初作。カリンバやメロディカ、フルートなどの楽器演奏をほぼ独力でまかない、当時のニンジャでは異例の箱庭フォーク盤に。*出嶌
KING CANNIBAL 『Let The Night Roar』 Ninja Tune(2009)
ストイックなまでに鬼タテノリな“Aragami Style”のキラーっぷりはプロディジーのリアムも一目惚れして即座にリミックスを依頼したほど。最近のDJ BAKUのプレイにも幾度となく登場するデス・ダンスホール祭典。*入江