VARIOUS ARTISTS 『Ski Beats Introduces...Now City』 Now City(2002)
地元のノースキャロライナで旗揚げした新レーベル/クルー=ナウ・シティの第1弾作品。この後にはミックステープも放ち、クルー名義でメジャー進出して“After Hours”を残しているが、成功には至らなかった。*出嶌
GUERILLA BLACK 『Guerilla City』 Virgin(2004)
ノトーリアスBIG似と言われたコンプトン産MCのデビュー作にて、シメの“My First”をプロデュース。いかにもスキーらしいシンプルでメランコリックなビートに乗るとマジでビギーが降臨したかのようで、疑似コラボかと錯覚させられる。*升本
SHAREEFA 『Point Of No Return』 DTP/Def Jam(2006)
I-20の“May Sound Crazy”に続くDTP仕事として、“Assumptions”を制作。歌モノを手掛けることの少ないスキーだが、ウィンディ・シティ“Win Or Lose”をソウルフルにループするようなこの深いセンスには汎用性があるはず。*出嶌
PITTSBURGH SLIM 『Tastemaker』 Now City/Def Jam(2007)
ジガ政権下のデフ・ジャムを介して登場した、元ストリクト・フロウの悪たれキャラによるデビューEP。主役の軽薄さに合わせたか、スキーにしては珍しい4つ打ちを基調にしたエレクトロ・ホップが楽しめる。“Girls Kiss Girls”が小ヒット。*出嶌
CAMP LO 『Another Heist』 Soul Fever(2009)
今回のカラテ道場にも駆けつけているキャンプ・ローは2作目『Let's Do It Again』以降も常にスキーとの組手を欠かさない。この最新作でも温かみを帯びたスモーキーなグッド・ループをゆったり醸造している。相性の良さは言わずもがな。*出嶌
CURREN$Y 『Pilot Talk』 DD172/Def Jam(2010)
キャッシュ・マネーなどを渡り歩いた注目ラッパーの、待望のメジャー・デビューをサポート。スキー自身の率いるバンド、センセイズの面々による生音を駆使したサウンドが、カレンシーの描くスモーキーなイメージと見事にフィットした傑作だ。*升本