サザンオールスターズ 『熱い胸さわぎ』 TAISHITA（1978）
学生時代にコピー・バンドを組んでいたり、桑田の自宅にデモテープを置いて行ったりするぐらいサザン好きの平井。『Ken's Bar』ではKUWATA BAND“ONE DAY”も披露していますが、時折春歌的なテイストを織り込んだりする自作詞には、あきらかな桑田イズムが。＊久保田
久保田利伸 『Timeless Fly』 ソニー（2010）
昨年末の某歌謡祭で実現した“Missing”での共演も記憶に新しいが、97年のシングル“HEAT UP”で久保田がコーラスなどに参加したのが初接触となる2人。ここを繋いだのは松尾“KC”潔で、松尾の音楽制作のスタートは、久保田のリミックス仕事が最初だとか。美しきソウルの継承図。＊久保田
清水翔太 『COLOR』 ソニー（2011）
平井や久保田のような、いわゆる濃い口な〈ソウル顔〉ではありませんが、平井が〈アマチュア・ナイト〉で立ったNYはアポロ・シアターのステージを18歳で踏んでいたりなど、若いうちから貫禄を見せつけてくれる清水には、諸先輩方とそう遠からずな未来予想図が見て取れますね。＊久保田
GEORGE MICHAEL 『Faith』 Epic（1987）
〈Ken's Bar〉の1作目で、ジョージ・マイケルの大ヒット・ナンバー“Faith”がカヴァーされている。聴いた当時、そのあまりにハマリすぎた歌いっぷりに目から鱗だったことを覚えています……。ヒゲ面も何となく似てるし、なんたって肌の色を超えてソウル・ミュージックを伝承する日英の代表格。スティーヴィー好きっていうところも共通するかな。＊久保田
VARIOUS ARTISTS 『Conception: Musical Tribute To Stevie Wonder』 Motown／ユニバーサル（2003）
錚々たるメンツが顔を揃えたトリビュート盤、その日本盤にのみ収録されているのが、平井が歌う“You Are The Sunshine Of My Life”。このスティーヴィーをはじめ、さまざまなルーツ・ソウルからの滋養を授かっているかと思いますが、声の感触としてはスティーヴィーよりマーヴィン・ゲイかな? ＊久保田
JOHN LEGEND AND THE ROOTS 『Wake Up!』 G.O.O.D.／Columbia（2010）
ダニー・ハサウェイのカヴァーもライヴのレパートリーに含み、絶大な影響を表明している平井だが、かつてMTVのイヴェントでデュエットしたことの あるジョン・レジェンドも、平井と同じくダニーの音楽性を現代的に表現しているアーティストのひとり。こちらのカヴァー・アルバムでは“Little Ghetto Boy”を披露している。＊加藤
