さて。だいぶ久しぶりになってしまいましたが……まずはタイムと同時期によりポップな領域でライトなファンクを展開したデバージから。彼らがモータウンに残したグループでのアルバム4枚をコンプリートした3枚組の編集盤『Time Will Reveal: Complete Motown Albums』(Hip-O)が出ましたね。未発表曲集のDisc-3にもさほど貴重な感じはないんですが、よく考えれば85年作『Rhythm Of The Night』は当時のリリース以降まったく復刻されてこなかったので、出たことだけで貴重です。願わくばバニーやチコらのソロ作品もコンプリートしてほしい。続編に期待ですね。
一方、そんなデバージやタイムの源流にもあるPファンクの、その最初期の姿こそがパーラメンツです。そのオフィシャル音源も当然含む、デトロイトのレヴィロットに残されたシングル集『The Revilot Revue Volume One』(Outta Sight/MAGNUM CAT)はもう恐ろしい。すでに予定されている〈Volume Two〉も入手すればレヴィロットの全音源が揃うということになりそうですよ。
で、そのPファンク軍団からは、Pの三大女性グループのうちのひとつ、ブライズ・オブ・ファンケンスタインの79年作『Never Buy Texas From A Cowboy』(Atlantic/Wounded Bird)が復刻。ブーツィーががんばってる盤であります。
さらに女声。フロリダ出身のディープ・シンガー、ジーン・ウェルズの音源集となる『Soul On Soul: Deluxe Edition』(BBE/OCTAVE)は、以前ケントから出ていた編集盤の増補デラックスCD化です。未発表曲も追加したリマスター盤なので、この機会にぜひ。そして最後はアル・ケントの編纂したディスコ盤『The Best Of Disco Demands Compiled By Al Kent』(BBE/OCTAVE)を。ジャケ買い。
▼文中に登場した作品を紹介。
左から、『Time Will Reveal: Complete Motown Albums』(Hip-O)、『Never Buy Texas From A Cowboy』(Atlantic/Wounded Bird)、『Soul On Soul: Deluxe Edition』(BBE/OCTAVE)、『The Best Of Disco Demands Compiled By Al Kent』(BBE/OCTAVE)