待望の〈ファースト・アルバム〉! もうブレイクするしかナインじゃない?
写真の左から……佐武宇綺(92年生まれ)、村田寛奈(96年生まれ)、吉井香奈恵(93年生まれ)、川島海荷(94年生まれ)、西脇彩華(92年生まれ)という5人で活動する、パフォーマンスガールズユニットの9nine。9人じゃナインかい?というベタなツッコミはさておき、2005年の結成から紆余曲折を経てきた彼女たちが、ようやく決定的な代表作を手にする時が来ました。それが現メンバーでの初めてのアルバムとなる『9nine』! 2010年にレーベルを移籍して放った“Cross Over”から楽曲プロデュースをagehaspringsに委ね、そのチームでシングルをリリースするごとに注目度はグングン上昇。最新シングルの“少女トラベラー”は初めてオリコンのTOP10入りを果たし、徐々に世間の評価も追いついてきました。いわゆるアイドル的な萌え成分も放ちつつ、より修練を積んだダンスとヴォーカルでスタンダードなポップスを追求する姿勢は頼もしい限りです。今回は多忙すぎる5人にいまの好況を伺うべく、無理矢理メールで回答してもらいましたよ!(特記のない部分は5人の回答になります)
——本当に待望のアルバムになりますが、今回は以前の作品と比べて、どこが成長したと思いますか?
「いまの9nineがたーくさん詰まったアルバムになりました。現在の私たちなりの歌い方だったり表現の仕方でいろんなジャンルの曲を歌ってます! 以前の作品にはなかった少しセクシーな曲にも挑戦しているのでチェックしてください!」
——現体制になってからの本格的なダンス路線は皆さんが本当に楽しんでやっている気分が伝わってくるような気がしますね。
「ダンスは皆が揃った時の一体感が感じられて、そしてそれをお客さんに見せて盛り上がってくださるのが楽しいです! しかも一曲一曲仕上げていくうちに覚えが早くなったり、皆のダンスが合ってきたりして成長もしてるなぁって自分たちでも感じられて、もっとやる気が出てきますね」
——今回はタイトルがシンプルに『9nine』となっていますが……。
「9nineのすべてを聴いてほしいという意味です! さまざまな曲を収録していて、シングルだけでは味わえない9nineが詰まっていると思います! あと、このアルバムから9nineという存在をたくさんの方に知ってほしいという思いもあります」
——アルバムを作るうえで、メンバー個々の意向が反映された部分などはあるのでしょうか?
「ラストの曲“9nine o'clock”はずーっとリクエストしてました。というのも……ライヴで盛り上がれて、かつ自分たちの紹介をしているような歌を歌いたくて待ち望んでたんです。しかも歌詞も普段の私たちが描かれていて、かなり恥ずかしいんですが、楽しんで聴いてもらえると思います」
——アルバムのなかで皆さん各々が特にお気に入りの曲を教えてください。その理由も。
「“Love me?”ですね。皆のセクシーにしてる姿が新鮮ですよ〜! さわやかセクシー❤」(川島)
「“ダーリン、ダーリン”です。この甘酸っぱさ、まさにラズベリー!」(川島)
——ダンスとヴォーカルを軸としたガールズ・ユニットもたくさん出てきていますが、9nineだけがもっているものって何だと思いますか?
「〈さわやかパフォーマンス〉です! 9nineのメンバーは基本、何にも染まってない子たちばっかだと思います。自分でいうのも申し訳ないですが……で、私たちがパフォーマンスすることによって、歌を風に乗せて届けたいと思ってるんです!」
——9nineとして、今後の目標や野望を教えてください!
「たくさんの人に9nineを知ってもらって、自分たちの個性豊かなところを発信していきたいです! そしていつかは……武道館めざしてがんばります❤」
▼9nineのシングルを一部紹介。
左上から、2010年の“Cross Over”、2011年の“SHINING☆STAR”、同年の“夏 wanna say love U”、同年の“チクタク☆2NITE”、2012年のシングル“少女トラベラー”(すべてソニー)
▼関連盤を紹介。
左から、西脇彩華によるOrdinary Venusの2008年作『Ordinary Venus』(BabeStar)、川島海荷によるUmika as Yamako名義の2010年のシングル“MajiでKoiする5秒前”(アニプレックス)