〈SOUL OVER THE RACE〉——人種を超えたソウル・ミュージックというのはなかなか直球のタイトルだが、そんなSWEET SOULの掲げるテーマを反映したコンピレーションには相応しい名称に違いない。このシリーズはソウル・クラシックのカヴァーを日本人アーティストが歌い、演奏するという試みを集成したもので、レーベルの送り出す海外作品と同様に、ジャジーでメロウなテイストを敷き詰めながら、各ヴォーカリスト、ミュージシャンそれぞれのフィーリングが味わえる内容に仕上がっている。2010年にリリースされた第1弾はデニス・チェンバースに師事した大沢かずひこをプロデューサーに迎え、リラクシンなオーガニック・サウンドを聴かせた。今年の1月に登場した〈VOL.2〉は、すでにキャリア十分な日之内エミをはじめ、同じく単独デビューも済ませている澤田かおり、さらにはオーディションで選ばれたというfasun、Sayumiといった実力派シンガーがノドを競う形となって、作品のクォリティーもぐっとレヴェルアップ。DRAGON76のソウルフルなアートワークが示す通りの好作に仕上がっている。
▼〈SOUL OVER THE RACE〉シリーズの作品を紹介。
左から、2010年の『SOUL OVER THE RACE VOL.1』、2012年の『SOUL OVER THE RACE VOL.2』(共にSWEET SOUL)、日之内エミの2011年作『VOICE』(EXIT LINE)、澤田かおりの2011年『Affectionately Yours』(LIFESOUND)