栄光に向かって走る7年目のバンザーイ!!!!!
【メンバー紹介】左から、橋本愛奈(はしもん)、後藤夕貴(ごとぅー)、岡田ロビン翔子(ロビン:リーダー)、
秋山ゆりか(あっきゃん)、諸塚香奈実(もろりん)
多くのアイドルたちがライヴ会場を主戦場とする昨今だが、突飛なアイデア以上に重要視されるべきなのは、ステージ上での高いパフォーマンス・スキルそのもの。それこそ新進グループが次々と現れるなかでハロー!プロジェクトの面々が輝きを増しているのは、歌唱力、ダンス、チームワークなどなど、一夜にして成らずなそれらの戦闘能力を高いレヴェルで身に付けているから……で、ここでご紹介するのも、同様の理由でふたたび熱視線を注がれているグループだ。現スマイレージやアップアップガールズ(仮)のメンバーを輩出したハロプロエッグから真っ先に巣立ち、2006年秋にデビューしたTHE ポッシボー。そんなキャリア組の彼女たちにいま、〈イイ風〉が吹いている。
秋山ゆりか「去年の夏ぐらいから新しいお客さんが増えてる気はしてたんですけど、この間の単独ライヴ(3月30日@新宿BLAZE)でそれをリアルに見たっていうか」
後藤夕貴「ソールドアウトだったし、ホントにいまキテるかも?って」
岡田ロビン翔子「1年前に全員でTwitterを始めたのも大きくて、そこでイヴェントの情報を自主的に流すようになってから、ちょっとずつ動き出したなって」
諸塚香奈実「最近はステージの構成とかも自分たちでプロデュースするようになったし、初めて歌う曲でもなんか揃うとか、やることに意思疎通ができてるんで、そういう面も大きいんじゃないかなって思います」
橋本愛奈「雑草魂で這い上がってきました(笑)」
デビュー7年目となる彼女たちだが、昨年8月の“なんじゃこりゃ?!”が出るまでは実に2年もシングル・リリースがなかったため、グループ存続が危ぶまれた時期もあった。
ロビン「結成当時は大きい会場でライヴをやらせてもらっても、自分たちが恵まれてるってことに気付けなかったんです。シングルが出なかった時期も、最初のうちは〈オフがあるぅ! やったー!〉なんて思ってたんですけど(笑)、だんだん〈これってヤバくない?〉って。それで初めて5人で話し合って、マネージャーさんに〈解散させるか続けるかどっちかにしてください〉って切り出したんです」
そんな覚悟で放った“なんじゃこりゃ?!”は、過去最高のセールスを記録するという喜ばしい結果に。それに伴ってライヴ動員数も着実に伸ばし、このたび満を持して送り出したのがニュー・シングル“全力バンザーイ! My Glory!”だ(なお、取材後にオリコン7位を獲得!)。
〈まだまだ! まだまだ! まだまだ! 行こうぜ!〉とマシンガンのように繰り出されるイントロのフレーズがたまらなく熱いこの曲は、まだまだ上昇を続けんとする5人の生き様を映し出すナンバー。ワンコーラス丸ごとをソロで聴かせるという大胆な歌パートの構成(ステージでは誰が歌うかお楽しみ!)も、彼女たちの実力が成せる業だ!
ロビン「7年間の思いがこの曲に詰まってますね。ワンコーラスをひとりで歌うのって責任感ありますし、〈曲を表現する〉という意味でも、本当にこの曲が勝負だなって思いますね」
あっきゃん「私、一年前に〈ポッシボーを辞めようと思ったんです〉って、ステージで告白したんです。そう言ったことによって嫌われたり、〈なんでそういうこと思うの?〉とか冷たい言葉が返ってきたりするぐらいの覚悟で告白したんですけど、ファンの皆さんから〈じゃあ、これからもっとポッシボーを応援するからいっしょにがんばっていこう!〉っていう言葉をいただいて。その時の気持ちがまんま2番の歌詞になっているんです。だから、この間の単独ライヴで歌ったときは涙が溢れてきて……」
メンバー同士、そしてファンとの固い結束で、未来を切り拓いていくTHE ポッシボー。8月にはかつて初の単独公演(2008年3月)を行った横浜BLITZ凱旋を含む初の東名阪ツアーも開催されるが、言うまでもなく……クライマックスはまだまだ、まだまだ! まだまだ!!
▼THE ポッシボーのベスト盤『あらためまして、THE ポッシボーです! 〜入門編ベスト〜』(ビクター)
▼“全力バンザーイ! My Glory!”のソロジャケ盤。
左から、ロビン盤、はしもん盤、あっきゃん盤、もろりん盤、ごとぅー盤。通常盤とはカップリングが異なり、表題曲の各ソロ・ヴァージョンも収録!