【追悼】ロック界最重要アーティスト=デヴィッド・ボウイ
2016年1月10日、英国及び世界を代表するロック・アーティスト=デヴィッド・ボウイが、ガンのため、18か月にわたる闘病生活のすえ永眠した。
60年代にデビューしたのち、全英5位のシングル“Space Oddity”を収録した『Space Oddity』(69年)等を経て、『Hunky Dory』(71年)が全英アルバム・チャート3位を記録。次いで72年にリリースされた代表作『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』でその評価を決定的なものとし、翌年に発表された『Aladdin Sane』(73年)で全英首位を獲得。以降も『Pin Ups』(73年)、『Diamond Dogs』(74年)、『Young Americans』(75年)、『Station to Station』(76年)と、大胆なまでに音楽スタイルを変節させながら、ほぼ一年毎に驚異的な名盤を連発していく。〈ベルリン3部作〉と呼ばれる『Low』(77年)、『Heroes』(77年)、『Lodger』(79年)にはブライアン・イーノが参加。80年代に入ると、ナイル・ロジャースをプロデュースに迎えた大ヒット作『Let's Dance』(83年)で、デヴィッド・ボウイの名前を更に広く知らしめる。80年代後半には、バンド=ティン・マシーンを結成し2枚のアルバムを残す。90年代に入っても再びナイル・ロジャースを迎えた『Black Tie White Noise』(93年)、ブライアン・イーノを迎えた『Outside』(95年)などの傑作を発表。来日も果たした、『Reality』(2003年)リリース後のワールド・ツアー渦中に倒れ、緊急入院。以降の活動が途絶え引退説も囁かれるなか、2013年に10年振りとなるアルバム『The Next Day』を発表。全英1位、全米2位を獲得し劇的な復活を果たす。回顧展『David Bowie is』が開催され話題を集めるなか、自身の69回目の誕生日にあたる、2016年1月8日(金)にニュー・アルバム『★』(読み方:ブラックスター)がリリースされたばかりであった。
フォーク、グラム・ロック、パンク、ニューウェイヴ、フィリー・ソウル、ディスコ、エレクトロニック・ミュージックなど時代と共に変節を遂げる多彩な音楽性と、膨大な解釈が可能な機知に富む歌詞で、英国のみならず世界のロック・シーンに多大なる影響を与えた。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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