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全ての良質な音楽を軸としながら唯一無二の音を放つサウンド・クリエイター“Calm” 初のベスト盤

選りすぐりのベスト選曲+未発表エクスクルーシブ音源2曲を含む“Calm” の総括。チルアウト、バレアリック、アンビエント、ジャズからブラックミュージック、ダンスミュージックに至るまでの要素を絶妙に調合し、自らのエッセンスでまとめあげ、世界に発信している”Calm” の珠玉の名曲の数々。

 

Calm ベスト盤のセレクションについて / Calm
バンド時代から含めるともう20年以上活動していて、更にCalmとしてデビューして14年あまり。さすがにそろそろ自分の活動を一度総括しても良い時期かと思いこのベスト盤に着手しました。勿論自分が作った曲は全てベスト。だからこそ自分で選曲などできるはずもなく、デビュー12インチからCalmファンを自負する、そして信頼おける中村君に曲を選んでもらいました。彼も苦労してたみたいですね。確かに膨大な曲数からのセレクション、そして1曲1曲が長いので選ぶの大変ですよね。自分で選ばなくて良かったなんてお気楽なことを言ってますが、苦労して選んでくれた中村君に感謝。そしてこのベスト盤をリリースしてもらうラストラムに感謝です。

1. Feel My Heart(Full Ver.)
最新アルバムのイントロ的な曲のフルレングスバージョン。アルバムだとビートも入らずさらっと終わる短い曲ですが、元々はこれくらい長い曲でした。最新なのに意外に初期の曲にイメージが似てますね。こういったきちんとした形でリリースできることに感謝。

2. Dubbing For The Nature #2
Beams Records のコンピ用に作った曲だけど、いまだにライブで演奏し、かつ常に盛り上がる曲。こういったワルツ調の曲は好きでよく作るけど、その中でもピカイチで勢いがあり、自分で言うのも変ですが良い曲ですね。

3. Donde Sal El Sol
こちらもアメリカのUbiquity のコンピレーション用に作った曲。自分の中ではラテンジャズ?的な解釈でのダンスミュージックを作ったつもりですが、ラテンというよりはスパニッシュ的な響きになりましたね。Calm 的なダンスミュージックと言えばといった感じですかね。

4. Light Years " Live "
Calm と言えばこの曲ってくらい皆に言われますね。元々はシンセサウンドのサンプリングですが、ライブをやるにあたってどうしてもそれをジャズ的にピアノに置き換えてやってみたかった。そしてこれがそのピアノバージョンで初めてやったライブの音源。当初想像していたよりも更に素晴らしい出来になってます。
初期衝動が凄いですね。

5. White Breath
バンド解散から独りになって、そんで自由奔放に作った初期衝動全開のCalm サウンドですね。Hip Hop やHouse、そしてJazz 等、自分の中で消化→未消化→消化と繰り返し繰り返し作った楽曲。今作れと言われても絶対作れない楽曲だと思う。

6. Music is Ours (Saxmental Version)
セバ君 a.k.a. Nujabes の訃報を聞いたときのショックは相当なものだった。人は必ず死というものに直面しなければいけないけれども、それでも志半ばで若くしての死というものは神を恨みさえするかもしれないくらい強い衝撃を与える。ツアー中に聞いた訃報で、ツアー前にアルバム全曲出来ていたんだけど、ツアーから帰ってきて2日で作りあげた楽曲。きっと横にセバ君がいてくれたんだと思う。彼の才能へのリスペクトを常に心に持って。

7. Pharah(The Sun)
Calm がクラブミュージックに限定されないのはこういった楽曲があるからかもしれない。だからこそレコ屋のコーナーも置き場が難しいのかもしれないけど。このリフが出来たときにはすでに自分はここにはいなく、遠いどこか、そして妄想の世界に入っていた。Pharah=Pharah Sanders でもあり、エジプトの神でもあり、そして自分の音楽に対する愛情でもある。

8. Noon At The Moon
星野之宣さんの『2001 夜物語り』にはもの凄く影響を受けた。SF という形態を取りながらも、人は何故産まれたのか、どこへ行くのか、この宇宙は何故存在するのか、、、そんな哲学的な深いところまで思いをはせてしまうくらい素晴らしい読み物だと思う。その『2001 夜物語り』からインスパイヤーされたアルバムからの楽曲で、暗くどこまでも続く宇宙世界というよりは、もう少し楽観的な快楽的な部分での未来/宇宙を表現できればと思って作った楽曲。あくまでもバーチャルなんだけど何故かリアルに感じるというそんな世界を。

9. Authentic Love Song
身近な愛を分かりやすい言葉で唄うラブソングも良いけれど、本当の愛ってなんだろう?そんなところが出発点な楽曲だと思う。ダライラマが説く「愛」という言葉の意味とある意味近いかもしれない。愛とは男女の恋愛だけではなく、家族に、友達に、隣人に、この地球というものに、それら存在する全てのものへ抱く自分の素直な気持ち。本当の愛を知って、それを皆で分かち合いたい。『Music is Love』

10. Sunday Sun(Live)
自分の中では日曜日は全ての終わりでもあり全ての始まりでもある。「自分にありがとうが言えますか?」昨日までの自分を見つめ直し、これからの自分のことを考え、今一瞬一瞬を一生懸命生きる。ヨシエちゃんも普段とは違って優しく唄ってくれている。このライブバージョンでは歌が入らないけれども、皆の演奏がそれ以上に美しさと高揚感を与えてくれる。最新のワンマンライブからの未発表音源。

カテゴリ : 予約

掲載: 2011年02月19日 00:10

更新: 2011年02月25日 11:59