颯爽と現れた新星、三浦文彰による注目のアルバムがリリース
世界三大ヴァイオリン・コンクールのひとつ、ハノーファ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて史上最年少で優勝。「驚くべきその演奏はハノーファ国際コンクールのすべてを吸い取ってしまった」と評された至宝の才能が、プロコフィエフの傑作ソナタにおいて結実しました。聴く者を震撼させる圧倒的な超絶技巧と、悪魔的霊感に満ちた音楽性がここに開示されました。
世界最高のアカンパニストとの呼び声も高い、イタマール・ゴランとの濃密なアンサンブルも圧巻です。
プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ 第1番、第2番
【演奏】
三浦文彰(Vln)
イタマール・ゴラン(pf)
『21世紀に颯爽と現れた新星・三浦文彰の演奏を聴いた瞬間、「ヴァイオリン本来の悪魔的な魅力」の復活を確信した。風貌はまだ少年のあどけなさを残しながら、いざ演奏が始まると日本人離れした図太く朗々と輝く音、スケールの大きな演奏設計、作品の内面に激しく迫る気迫のすべてにおいて、稀有の才能である事実を聴き手全員に納得させる。ゴランのピアノも三浦の音に呼応しながら、神秘性を深めていく。
ゴランが巧みにアッチェレランド(加速)をかけ、三浦の走りを助ける場面ひとつとっても、室内楽の醍醐味は満点だ。演奏が熱を帯びるとともに即興の霊感も高まり、いよいよ悪魔的世界復活の思いを新たにするのだ。』ライナーノーツより抜粋(池田卓夫氏=音楽ジャーナリスト)