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マーラー没後100周年記念、ギーレンによる「大地の歌」登場

掲載: 2011年03月31日 17:28

更新: 2011年04月06日 18:31

ギーレン

2011年のアニヴァーサリー・イヤーに待望のリリースが実現
ギーレンによるマーラーの「大地の歌」
マーラー没後100周年記念の2011年に、ミヒャエル・ギーレン指揮SWR響による「大地の歌」が登場します。

【曲目】
マーラー:「大地の歌」
 I. 大地の哀愁を歌う酒の歌
 II. 秋に寂しきもの
 III. 青春について
 IV. 美について
 V. 春に酔えるもの
 VI. 告別
【演奏】
コルネリア・カリッシュ(Ms)[II・IV・VI]
ジークフリート・イェルザレム(T)[I・III・V]
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
【録音】
[I・III・V]1992年11月 バーデン=バーデン,ンス・ロスバウト・スタジオ(デジタル)
[II・IV・VI]2002年11月 フライブルク・コンツェルトハウス(デジタル)

【トラック・タイム】
I.8'19"+II.10'13"+III.3'02"+IV.7'15"+V.4'35"+VI.30'04"=TT.63'31"

 

【大地の歌】
ハンス・ベートゲの編訳した中国詩集「シナの笛」を、友人テオバルト・ポッラクに紹介されたことがきっかけで生まれた「大地の歌」は、この詩集の背景にあるこの世のものとも思われない美しさに強く魅かれたマーラーが、かねて抱いていた厭世思想や死生観といった独自の世界観を共鳴、投影させ、自由な想像力を羽ばたかせて書き上げた作品。歌曲集「子供の不思議な角笛」と、第2、第3、第4交響曲との素材の引用関係などでも知られるように、もともと歌曲と交響曲との密接なつながりを指摘されるマーラーですが、「大地の歌」というタイトルが如実に示す通り、この作品はまぎれもなくリートと交響曲との本質的な同化体ともいうべき内容となっています。また、全曲が6つの楽章からなり、それぞれテノールとコントラルト(もしくはバリトン)独唱によって交互に歌われるという構成もユニークなつくりといえるでしょう。
【録音の時期】
すでにギーレンはSWR響とともに、1988年から2003年までにおこなわれた演奏をまとめて、第1番から第9番および第10番のアダージョを含む、マーラーの交響曲全集を完成させており、その後、2005年に収録された第10番のクック全曲版もリリースしています。このたび登場する「大地の歌」は、イェルザレムの歌う奇数楽章については第7番収録の前年にあたる1992年に、また、カリッシュの担当する偶数楽章については全集シリーズ終盤、第1番と同じ2002年と、ふたつの時期におこなわれた演奏を合わせた形となっています。収録時期がまたがる「大地の歌」ということでは、かのクレンペラーによるレコーディングも思い起こされるところですが、ギーレンによる一連のシリーズではいずれも各声部のバランスを保持する明晰なアプローチにより、きわめて情報量の多い内容を作品から引き出していたので、「大地の歌」でも同様のすぐれた成果を期待できるものと思われます。
【ソリストについて】
ソリストにはマーラーの演奏経験ゆたかなふたりが起用されているのも注目です。1956年ドイツ生まれのカリッシュは、ギーレンによるマーラー・シリーズでは、1996年の第2番、1997年の第3番のレコーディングにも参加しており、さらに1998年の「亡き子を偲ぶ歌」でも情感ゆたかな歌唱を聴かせていました。テノールのイェルザレムは1940年ドイツのオーバーハウゼン生まれ。マーラーをはじめ、シュトラウスやワーグナーの作品を得意とするイェルザレムは、ほかに「大地の歌」を1991年にバレンボイム指揮のシカゴ響と、1992年にレヴァイン指揮のベルリン・フィルとも録音しています。実演では、これまでにもたびたび「大地の歌」を取り上げていることで知られるギーレンですが、こうしてアニヴァーサリーという絶好のタイミングでようやくリリースが叶ったのはなんともうれしい限り。

 

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