好評発売中!小松亮太、最新作は『俺のピアソラ』
2年続く周年!ピアソラ生誕90年(2011年)&没後20年(2012年)記念アルバム
1998年のデビュー・アルバムでいきなりブエノスアイレス録音を敢行。ピアソラゆかりの大プレイヤー達と共演を果たして衝撃のデビュー・アルバムを放って以来、一貫してタンゴの巨匠アストル・ピアソラの音楽を機会あるごとに発信し続けてきた小松亮太。
折も折、当時は没後5年を迎え、ギドン・クレーメルやヨーヨー・マが相次いでピアソラの作品集をリリースし大ヒット。空前の「ピアソラ・ブーム」がやってきます。この時代の文脈の中で、小松亮太の世界基準のピアソラ演奏も大きな評価を得てきました。
一方で、ピアソラの音楽が評価されるのは喜ばしいのですが、「タンゴ=ピアソラ」というステレオタイプ的聴き方もされ始めます。ピアソラ以前のタンゴも同等に素晴らしいのに、ピアソラしか聴かれない。ピアソラへの評価がきっかけでタンゴが注目されながらも、逆にそれ以前のタンゴにいま一つ関心が高まらないことに小松は一種のジレンマを感じてきたのも事実です。
ピアソラはタンゴを元にしながらも、クラシック、ジャズなどの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した、いわばタンゴの革命者。小松曰く「クラシックで言えばピアソラはストラヴィンスキーのような存在。ストラヴィンスキーは確かに巨人だけど、だからといってそれ以前のモーツァルトやベートーヴェンがつまらないということであるはずもない。同様に、ピアソラ以前のタンゴも同等に素晴らしいのに、ピアソラしか聴かれないのは残念です。」と。
そんな思いも抱えながら、なおピアソラ音楽への愛情と演奏活動を継続する中、やって来たのが2年連続するピアソラ・アニヴァーサリーです(生誕90年[2011年]&没後20年[2012年])。小松はここでもう一度、タンゴという世界の中でアストル・ピアソラの音楽を正統にオーバー・ビューするべく、11曲の楽曲を選びレコーディングしました。10年以上タンゴの音楽シーンの先頭を走り続けてきた実績に裏打ちされた、世界最高峰の演奏が収められています。その自負と、小松が抱くピアソラへの多元的な想いから、アルバム・タイトルは「俺のピアソラ」としました。
多彩なゲスト陣も華を添えています。ジャジー・ポップのトップヴォーカリストSHANTI、世界的に活動するマリンビストSINSKE、アルゼンチンも認めた大歌手、阿保郁夫と、小松亮太の鋭い審美眼によってオファーされたゲストとの共演も聴き逃せないポイントです。
アートワークも一新。大橋トリオのアルバム「NEWOLD」やコクヨ「かおノート」でも人気沸騰、様々な分野で活躍する、今最も話題のアートユニット、tupera tupera(ツペラ・ツペラ)が小松亮太の音世界を絵で彩っています。
世界的バンドネオン奏者 小松亮太が2年続くタンゴの巨匠ピアソラの周年に発信する、トップレベルの演奏で贈るアニヴァーサリー・アルバムをどうぞお楽しみください。
【曲目】
1. ブエノスアイレスの夏
2. リベルタンゴ featuring SHANTI
3. 革命家
4. コラール
5. 五重奏のための協奏曲
6. ビブラフォニシモfeaturing SINSKE
7. エル・アランケ
8. アディオス・ノニーノ
9. わが街へのノクターン featuring 阿保郁夫
10. パラ・ルシルセ
11. ピアソラ・メドレー
11-1. プレパレンセ
11-2. トリンファル
11-3. フーガと神秘
11-4. ブエノスアイレスの秋
11-5. ロコへのバラード
12. 記憶の回廊