<Planet Mu>主宰、IDM/エレクトロニカの巨頭=u-Ziq新作
掲載: 2013年06月06日 12:37
更新: 2013年07月22日 18:00

80年代後期より活動を始め、20年間エレクトロニック・ミュージックのシーンでアーティスト、レーベル・ディレクターとして常にシーンのパイオニアであり続けるMike Paradinas。2007 年以来の6年ぶりとなる『Chewed Coners』は、奥さんであるLara Rix-Martin とGravenhurst (WARP) のユニット Heterotics と同時期に制作され、ホラーで不幸な前作とはうって変わって、よりドラマティックでエモーショナル、幸せがにじみ出た作品へ。μ-Ziq の特徴でもある破壊的でエクスペリメンタルなビートは薄れ、今作ではここ数年の大きなモードのひとつであるニューエイジにも繋がるみずみずしいアトモスフェアリックでオリエンタルな音色のシンセ・パッドやメロディアスなシーケンスを多用、808を骨組にしたリラックスしたブロークンビート/ IDM、エレクトロ / ファンク、テクノ、ハウス、ディスコ、時折ジュークやドラムンベースなど多彩な展開をみせ、80 年代や90 年代の音色を使って自身の初期の作風やスタイルをモダンにアップデートした20周年に相応しいアルバムへと完成。 US 地下より始まったダンス / エレクトロニック・ミュージックの完全なリヴァイバル、UK では90年代再評価の波が押し寄せる中、エレクトロニカ/ IDM の郷愁的なサイケデリアもまた新しい局面を迎えています。
【u-Ziq / Chewed Corners (Planet Mu)】
UK はウィンブルドン出身、ロンドン拠点の〈Planet Mu 〉を主宰する本名Michael Robert Paradinas ( マイケル・ロバート・パラディナス)によるソロ・プロジェクト。80 年代半ばよりキーボーディストとしていくつかのバンドを転々としながら自身の楽曲を作り始め、90 年代初頭既に数々の名義で名を馳せたRichard D. james ことAphex Twin の耳にとまり、当時のUK アンダーグランドの最左翼レーベル〈Rephlex〉から93 年にデビュー・アルバム、 94 年にセカンド、たちまち話題となり95 年に〈Virgin 〉へと移籍、子会社として自身のレーベル〈Planet Mu 〉を設立、99 年までに〈Virgin 〉や〈Universal〉といったメジャー傘下のレーベルから立て続けに4 枚のアルバムを発表、Aphex Twin とのコラボレーション作『Mike & Rich』など、90 年代よりエレクトロニック・ミュージック・シーンにおいて不動の地位を築く。98年に本格的にレーベルを始動、IDM、ブレイクコア、グライム、ダブステップ、ジューク / フットワーク、時代の流れと共振しながらオルタナティブなダンス・ミュージックを中心にリリースを重ね、近年ではチル・ウェイヴ、インディ・ダンスといったインディ・シーンへのアプローチもみせるなどA&R としても遺憾なくその才能を発揮。レーベル・ディレクターとして15 年、アーティストとして20年、 常にシーンのパイオニアであり続け、未だその勢いは衰えること知らない。