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5.フレデリック・フランソワ・ショパン~「LFJ2014」10人の作曲家 

LFJショパン

毎年、恒例となりました「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」。2014年のテーマは10回記念「祝祭の日~Jours de Fêtes~」。
10人の作曲家たちが10回目を祝うパーティに集まる、ことをルネ・マルタンはまず考えました。そして付けられたのが「Jours de Fêtes(ジュール・ド・フェット)」というタイトル。「Fêtes」は「Festival=祝祭」を意味し、「Jours」は「La Folle Journée」の「Journée」と同じく「日」を意味します。
これは、フランスの映画監督・俳優であるジャック・タチのコメディ映画「Jour de Fête(邦題:のんき大将脱線の巻)」から引用したもの。コミカルで、観ると幸せになるイメージをルネはそこに重ねたのです。1949年の公開当時、本作はモノクロ上映でしたが、実はフランス最初の長編色彩映画として撮影されていました。その革新性も、ルネ・マルタンを刺激したのかもしれません。また、フランスで若者が「フェット(Fête)しよう」と使うときは「パーティしてはじけよう」という意味があります。
10回目を迎える「熱狂の日」。ぜひ一緒にフェットしましょう!(東京国際フォーラム)
ルネ・マルタンが紹介する10人の作曲家たち 5
宝石のように輝く音楽を書いたピアノの詩人
フレデリック・フランソワ・ショパン
ピアノ音楽が好きな方には、やはりショパン。親しみやすいけれど貴族的な上品さのある彼の音楽は、どんな小品であってもきらきらと輝いています。彼は「ピアノの詩人」と呼ばれていますが、それは彼の音楽が表面的ではなく、作家のジョルジュ・サンドや画家のドラクロワなど多くの友人たちから刺激を受け、深みを増していたから。さらには動乱に巻き込まれていた祖国ポーランドのつらい境遇を心配し、音楽でサポートしたという側面も忘れてはいけません。ポーランドのリズムをベースにした「マズルカ」は、彼にとって大切な音楽です。そんなショパンの友人は、ライバルでもあったリスト。2人が登場するとホールが華やかになるでしょうね。
演奏される曲目
ピアノ協奏曲第2番
演奏会用ロンド《クラコヴィアク》
ピアノ・ソナタ第2番
スケルツォ集
前奏曲集
即興曲集
ノクターン集
ポロネーズ集
マズルカ集
練習曲集
ワルツ集
子守歌 変ニ長調Op.57
舟歌 嬰ヘ長調Op.60
タランテラ変イ長調Op.43、ほか

カテゴリ : ニュース

掲載: 2014年02月22日 20:30