名手マルツィのベルリン録音が優れた音質で初復刻! フリッチャイとのドヴォルザーク別録音も
掲載: 2014年12月12日 19:30

ハンガリーの女流ヴァイオリニスト、ヨハンナ・マルツィ(1924-1979)。活動期間の短さもあり、残された貴重な録音により、今もなお屈指の人気を誇るヴァイオリニストの一人ですが、この度1953年から1966年にベルリンで収録された音源がドイツのアウディーテの社主ルトガー・ベッケンホーフ氏による“1stマスター・リリース”盤として、非常に優れたリマスタリングで発売されます。
【初ディスク化! ドヴォルザークの知られざる録音】
マルツィの誉れ高き名盤の一つである、ドイツ・グラモフォンにセッション録音したドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(フリッチャイ指揮、ベルリンRIAS交響楽団、録音:1953年6月3~5日/イエス・キリスト教会)。その3日後に、同じ顔ぶれ、同じロケーションで行われた録音が、ドイチュラントラジオ・クルトゥーアのアーカイヴに残されておりました! マルツィの最大の持ち味である驚異的な集中力とクリアで輝かしい音色は、聴き手の心を震わせる力強さをもっており、ここでもフリッチャイのタクトのもとオーケストラの反応もよく、濁りのない素晴らしい演奏を聴くことができます。もちろん、この貴重な録音は初ディスク化。
【1960年代の貴重なセッション録音】
第2次大戦後、1960年代に入ると対独協力者として告発されたことなど、さまざまな事情によりマルツィは次第に演奏会のステージから遠ざかってしまうので、その1960年代“空白の”演奏時期の音源がこうして状態の良い音で、しかも最も得意としたレパートリーの数々が聴けるのは無上の喜びといえるでしょう。
高名な批評家たちの受けもよかったと言われるバッハの無伴奏は鬼気迫る熱演、20世紀の巨匠の必須レパートリーであるヘンデル、ヴィヴァルディはマルツィの歌心がダイレクトに伝わる演奏、ブラームスの雨の歌は涙をさそう優美な音色と、どの演奏も極上・絶品です。マルツィの輝かしく鮮明な音色はいまだに色褪せることはありません。
(キングインターナショナル)
【収録曲目】
[CD-1]
(1)ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53
(2)ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調「雨の歌」Op.78
[CD-2]
(3)J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ト短調 BWV1001
(4)ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 HMV361 Op.1-3
(5)ヴィヴァルディ(レスピーギ編曲):ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 RV10
(6)クライスラー:ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
(7)フィオッコ(オニール編曲):組曲第1番 ト長調「アレグロ」
(8)ラヴェル:フォーレの名による子守歌
(9)ファリャ(クライスラー編曲):「はかなき人生」よりスペイン舞曲
【演奏】
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
(1)フェレンツ・フリッチャイ(指揮)、ベルリンRIAS交響楽団
(2)(4)-(9)ジャン・アントニエッティ(ピアノ)
【録音】
すべてモノラル。
(1)1953年6月8日/イエス・キリスト教会(ベルリン)
(2)-(4)1962年5月4日/RIASフンクハウス、スタジオ7(ベルリン)
(5)1964年2月9日、(6)-(9)1966年4月4日/ジーメンスヴィラ(ベルリン)
リマスタリング:ルトガー・ベッケンホーフ