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堂々完結! 近衞秀麿&読売交響楽団シリーズ、有終の美はベートーヴェン“合唱付き”

近衞秀麿のベートーヴェン第9

近衞秀麿&読売交響楽団名演集 第4集 ベートーヴェン“合唱付き”

近衞秀麿が優れたベートーヴェン指揮者であるかを理解するためには、やはり最高傑作である交響曲第9番「合唱付き」を聴いてみるのが一番の早道でしょう。作品の全てを完璧に把握し、音の一つ一つに意味を持たせ、ホール全体に響きを行き渡らせる近衞の指揮は、この長大で苦難に満ちた大作を俯瞰し、一つのドラマとして構築することで、究極の説得力を生み出しています。
ソリストたちの熱唱、二期会合唱団の力のこもった歌声、そしてオーケストラ。これらが渾然一体となった演奏をお聴きください。
オリジナル、アナログマスターテープから 192kHz/24bit マスタリング、ダイナミック・レンジの幅が広く、楽器のテクスチャを細かく捉えた優秀録音(ステレオ)です。
(ナクソス・ジャパン)

宇野功芳氏ライナーノートより
近衞秀麿は楽器の性能を熟知し、オーケストレーションに精通していた。とくにベートーヴェンの交響曲については造詣が深く、生涯をかけてスコアの改訂に取り組んだ。木管や金管を単にだぶらせるだけではなく、時には4人、全部に別の音を吹かせるほか弦の奏法の改変、ティンパニの
大幅な追加など、特に「第7」「第9」あたりは編曲の趣もある。それゆえ近衞の表現自体がフルトヴェングラーのようなドラマティックなものに思われがちだが、実際はワインガルトナーをもっと小型にしたような、趣味の良い、上品な指揮者だったのである。(中略) 第3楽章は近衞の特質にぴったりと合った優美な名演で、楚々とした、はかない、神秘な、そして繊細な情感がたまらない。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」
1. 第1楽章 Allegro ma non troppo, un poco maestoso
2. 第2楽章 Molto vivace
3. 第3楽章 Adagio molto e cantabile
4. 第4楽章 Presto

演奏:
渡辺洋子(ソプラノ)
長野羊奈子(アルト)
藤沼昭彦(テノール)
栗林義信(バリトン)
二期会合唱団

読売日本交響楽団
近衞秀麿(指揮)

録音:1968年9月6.12.13日 厚生年金会館 ステレオ録音
解説書本文 24 ページ
解説書筆者 藤田由之、菅野冬樹、宇野功芳

文化祭シンボルマーク平成27年度(第70回)文化庁芸術祭参加(作品)

ベートーヴェン:交響曲第1番(近衞秀麿版)、第7番(近衞秀麿版)/ 近衞秀麿、札幌交響楽団

近衞秀麿と札響との唯一の共演記録。"近衞版"ベートーヴェン演奏の重要な歴史的記録が今、ここに

近衞秀麿(指揮)、札幌交響楽団

※初発売。ステレオ録音
※2015年最新マスタリング音源使用(SACD層、CD層を別個にマスタリング→SACD層:DSD5.6MHz、CD層:DXD352.8kHz/32bit)
※オリジナル・アナログマスターから、高品位でデジタル化(DSD5.6MHz、DXD352.8kHz/32bit)
※解説:藤野竣介氏、前川公美夫氏(序文解説)、解説書合計8ページ

【収録曲】
1.ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21(近衞秀麿 版)
2.ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92(近衞秀麿 版)
【演奏】
札幌交響楽団
近衞秀麿(指揮)
【録音】
1963年9月6日 札幌市民会館、第22回定期演奏会ライヴ

関連書籍
菅野冬樹著『戦火のマエストロ 近衛秀麿』

ベルリン・フィルを初めて指揮した日本人の真実
ナチス政権下のドイツ、そしてヨーロッパ各地で、タクトを振り続けた日本人指揮者・近衛秀麿。実は、彼はその音楽活動の陰で、ひそかにユダヤ人の保護・救出を行っていた――。発掘された新資料をもとに、マエストロ・秀麿の「知られざる営為」をひも解くノンフィクション。BS1スペシャル『戦火のマエストロ・近衛秀麿―ユダヤ人の命を救った音楽家―』の出版化。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2015年10月16日 18:30