セブンシーズの秘蔵音源がUHQCDで蘇る~フルトヴェングラー超絶ライヴ!(8タイトル)
アナログ・マスターテープから20数年ぶりにCD再復刻!
セブンシーズのフルトヴェングラー秘蔵音源が最新技術でよみがえる!!
フルトヴェングラー生誕130年企画「フルトヴェングラー超絶ライヴ!」
全8タイトル 2016年6月22日発売
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886.1.25~1954.11.30)の生誕130年を記念して、キング(セブンシーズ・レーベル)でこれまで数多く発売してきたCDの中から垂涎の名演8タイトルがなんと20数年ぶりに甦ります!これらは1980年代イタリア・チェトラ社がLP発売しファンを驚喜の渦に巻き込んだ「フルトヴェングラー・エディション」シリーズ、その音源元=ミラノ・ディスコス・プロダクションが制作したアナログ・マスターテープ(1/4インチ幅、秒速38cm)からキング関口台スタジオで、最新デジタル・リマスタリング技術により音質を改善。さらに、メモリーテック社のUHQCD(全く新しい製造方法による高品質CD)として製造するという、ファン待望の注目盤です。
(キングレコード)
「フルトヴェングラー・エディション」とは
1980年代に伊チェトラ社がLPレコードで発売した全50タイトルからなるフルトヴェングラーのライヴ録音シリーズ。当シリーズで初登場する音源があったり、既発音源でも音質が改善されているものがあったりしたので、当時のフルトヴェングラー・ファンから熱い注目を集めたシリーズでした。
(タワーレコード)
(参考)1980年代にLPレコードとして発売された「フルトヴェングラー・エディション」シリーズのジャケット・デザイン
UHQCDの特徴
● CD規格に準拠しており、既存のプレイヤーで再生可能です。
● 新しく開発された製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現します。
● 最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。
製造方法の違い
既存の音楽CDはインジェクション成形という方法で、ポリカーボネートにデータのピット(ミゾ)を記録していました。スタンパとよばれる音源データのピットが記録された原盤を金型として使用し、高熱で溶かしたポリカーボネートを流し込んでスタンパ上のピット模様を転写していきます。
この手法は生産スピードが早く効率が良いのですが、一方でスタンパ原盤のピットを正確かつ完全に転写することは不可能です。ポリカーボネートは溶けたプラスチックですからどうしても粘り気があり、スタンパの細かいピットの隅々まで完璧に入り込む事ができないからです。液晶パネルで用いられる高品質ポリカーボネートを利用して細かい模様を再現する試みもありましたが、完全な転写は困難でした。
我々が新しく開発した手法では、ポリカーボネートではなくフォトポリマーを使用してスタンパのピットを転写いたします。フォトポリマーは、通常状態では液体ですが、そこに特定の波長の光を当てると固まる特性があります。この特性を利用することで従来のポリカーボネートでは困難であった細かいピットの完璧な転写を実現しました。液体状態のフォトポリマーはスタンパの微細なミゾに入り込み、その凹凸をハイレベルで再現します。これにより従来の製法ではあり得ないレベルで原盤を転写・再現することに成功しました。
(メモリーテック社 UHQCD公式サイトより)
あの「バイロイトの第九」に先立つ絶頂期の名演!
マスターテープからの最新リマスタリング+UHQCDで鮮やかに甦る!!
1951年ウィーンの第九
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱つき》
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ロゼッテ・アンダイ(コントラルト)
ユリウス・パツァーク(テノール)
オットー・エーデルマン(バス)
ウィーン・アカデミー合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー
録音:1951年1月7日 ウィーン楽友協会大ホール(ライヴ)
あのバイロイトの「第九」に先立つ、1951年1月7日、ムジークフェラインザールで演奏されたウィーン・フィルとの「第九」です。ウィーン・フィルとの「第九」といえば、音質面の良さもあって1953年盤「ウィーン芸術週間の第九」KICC-1159/60が有名ですが、この1951年盤には、第3楽章に示すウィーン・フィルの弦の優美をつくした歌いぶりや、第4楽章の劇的な運び、低弦の迫力に特長的な良さがあります。ファンなら全種そろえておきたいもの。最新リマスタリング+UHQCDで音質一新!決定盤の完成・登場です!
イタリアのオケをかくも、自己の音楽の中に引き入れるとは!
マスターテープからの最新リマスタリング+UHQCDで鮮やかに甦る!!
ローマのフルトヴェングラー《田園/運命/英雄》
ベートーヴェン:
1. 交響曲 第6番 ヘ長調 作品68 《田園》
2. 交響曲 第5番 ハ短調 作品67《運命》
3. 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55《英雄》
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ローマ・イタリア放送交響楽団
録音:1952年1月10日(1、2)、19日(3) ローマ(放送用ライヴ)
1952年、フルトヴェングラーがイタリアを楽旅したときの、聴衆を入れてのRAI放送用ライヴ。《田園/運命/英雄》の3曲を2CDにカプリング。22、23年ぶりの再登場になります。イタリアのオケということで、巷の評価は低く、メジャー系ではこれまで発売されてこなかった音源ですが、どうしてどうして、ここに聴かせる音楽はまさにフルトヴェングラー!音質も良好です。
「(田園は)オケの円熟味は皆無、オーボエなど実に下手だが、そのような悪い条件の中からも、あたかも最晩年のようなフルトヴェングラーの感慨が、ほかのどの盤よりも強く伝わってくる。その意味で、実に貴重なCDといえよう。」
「(運命は)1954年のスタジオ録音のスタイルを基本として、それに実演の味をつけ加えたもので、フルトヴェングラーの《第五》CDの中でも異彩を放っている注目盤。その大きな原因はローマのオケがフルトヴェングラーに慣れていないため、克明な棒を振ったところにある。」
「(英雄は)この第1楽章は、1944年、および1952年のウィーン盤のそれと並んで、フルトヴェングラーの偉大さを後世にまで伝える記念すべき名演といえよう。」
(宇野功芳)
「第7」で燃焼し尽くしたか。死の直前の巨匠の記録。他社盤を圧倒する音質!
ベートーヴェン:交響曲 第7番 、第8番(1954年)
ベートーヴェン:
交響曲 第7番 イ長調 作品92
交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1954年8月30日 ザルツブルク(ライヴ)
ベートーヴェンの「第7」「第8」をふった1954年ザルツブルク音楽祭での記録。フルトヴェングラーがウィーン・フィルを指揮した最後の記録で、最後の舞台録音でもあるこのCDの意義は大きい。演奏は最晩年のフルトヴェングラーの特徴が出たもので、遅いテンポと重いリズム。かつての劇的なテンポは控えられ、美しい造形を生み出している。力強く、情熱的ではあっても、緊迫した凄みはなく、豊かな広がりと気品を有している。巨匠が到達した諦観の境地、澄み切った感情の美しさがここに聴ける。
最晩年のフルトヴェングラーの心の中を垣間見るような「田園」(宇野功芳)
ルガーノのフルトヴェングラー
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68《田園》
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)
録音:1954年5月15日 ルガーノ(ライヴ)
「(田園は)最晩年のフルトヴェングラーの心の中を垣間見るような演奏なのだ。彼の心の中はこれほどまでに淋しかったのだ。それがぼくを共感させるのである。・・(モーツァルトのK.466は)1954年におけるフルトヴェングラーの代表盤のひとつであり、彼は最晩年に至って初めて理想のモーツァルトを鳴らし得たのであった。」(宇野功芳、ライナー・ノーツより)
フルトヴェングラーとデ・ヴィート-パッションがふたりを結びつけた!
1. ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77
2. メンデルスゾーン:
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)
トリノ・イタリア放送交響楽団
指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー
録音:1952年3月7日(1)、3月11日(2)、トリノ(放送用ライヴ)
いまもなお、放送ライヴ録音が掘り起こされ、ベストセラーになっているイタリアの名女流ヴァイオリニスト、ジョコンダ・デ・ヴィート。44歳の時に約22歳も年上の世紀の大指揮者と共演が実現しました。デ・ヴィートの音楽性として“暖かさ""情熱“"ロマン “が挙げられますが、それはフルトヴェングラーにも共通するところ。巨匠の掘りの深い、抉るような指揮に、デ・ヴィートは激しい集中力から密度の高い感動の名演を展開しております。
ブラームスは北ドイツ放送1951年盤に匹敵するぐらいのテンション高い名演!
ブラームス:
交響曲 第1番 ハ短調 作品68
ストラヴィンスキー:
ディヴェルティメント(《妖精の口づけ》からの交響組曲)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1953年5月18日 ベルリン、ティタニア・パラスト(放送用ライヴ)
ブラームス1番とストラヴィンスキー《妖精の口づけ》― 同じ日の公演2曲をカップリング。ブラームスは北ドイツ放送1951年盤に匹敵するぐらいのテンション高い名演として知られています。「この演奏のえも言われぬスケールの大きさ、説得力の強さはフルトヴェングラーならではのものである。第1楽章導入部の独特のテンポ感、主部冒頭の悲劇の色合いの濃さが早くも聴き手の心をとらえて離さない。」(大木正純、ライナー・ノーツより)
フルトヴェングラーがフランス近代の作品を手がけた貴重盤。ついに国内CD化!
フランス近代音楽集
1. ドビュッシー:夜想曲より《雲》《祭》
2. ラヴェル:スペイン狂詩曲
3. オネゲル:交響的楽章 第3番
ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1,3)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
録音:1951年5月1日 ローマ(1)、1951年10月22日 シュトゥットガルト(2)、1952年2月10日 ベルリン(3)(ライヴ)
フルトヴェングラーの珍しくも貴重なフランス系ロマン派の作品3曲を収録したアルバム。オネゲルの「交響的楽章第3番」はフルトヴェングラーとベルリン・フィルの委嘱によって作曲された作品。第1番、第2番ほど有名ではありませんが、1952年のライヴ録音で聴くこの曲は魅力的です。模範的演奏といって過言ではありません。ラヴェル、ドビュッシーはドイツ・ロマン派的な表現になっており、フルトヴェングラーの解釈を知るうえで貴重盤といえます。
世紀のビッグ・イヴェント-完全全曲ライヴ録音!
シュヴァルツコップ&フルトヴェングラー
~ヴォルフ・リサイタル完全全曲ライヴ~
ヴォルフ:
1. 春に 2. 妖精の歌 3. さようなら 4. 眠る幼な児イエス(1-4・・・「メーリケ歌曲集」より)
5. 自然の現象 6. お澄し娘 7. 恋に目覚めた女 8. アナクレオンの墓 9. 花の挨拶 10. エピファーニアスの祭(5-10・・・「ゲーテ歌曲集」より)
11. どんなに長い間わたしは待ち望んだことでしょう 12. なにをそんなにかっかと怒っているの、いとしいひと 13. いけませんわ、若いお方、そんな風になさったりしては 14. わたしの恋人がわたしを食事に招んでくれたの (11-14・・・「イタリア歌曲集」より)
15. わたしを花でつつんでね 16. 主よ、この地にはなにが芽生えるのでしょう 17. わたしの髪のかげで 18. 口さのないひとたちにはいつも(15-18・・・「スペイン歌曲集」より)
19. あかるい月が遠くで冷たくかがやいている(「昔のうた、ケラーによる6つの詩」より)
20. 夏の子守歌(作詩:ローベルト・ライニック)
21. 魔法の夜(作詩:ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ)
22. ジプシーの娘(「アイヒェンドルフ歌曲集」より)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ウィルヘルム・フルトヴェングラー(ピアノ)
1953年8月12日、 ザルツブルク音楽祭におけるヴォルフ没後50年記念リサイタルの実況録音
1953年、ザルツブルク音楽祭のハイライト-ヴォルフ没後50年記念リサイタルの完全全曲ライヴ録音。EMI盤ではウォルター・レッグの判断により全22曲中9曲が棄てられていただけに貴重です。
「当時、声のみずみずしさや、表現の輝やきとゆとりにみちた美しさ、身にそなわった気品と魅力の点で、いまや最高の絶頂期にさしかかろうとしていたシュヴァルツコップの歌は、このライヴ録音でも、曲を追ってはなやいだ魅惑にみちあふれ、ヴォルフ歌曲の素晴らしさを伝えて決定的といえる。それにまたフルトヴェングラーのピアノの何という見事さ!」(小林利之、ライナー・ノーツより)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年05月19日 16:30