ウィリアム・ベル、40年以上振りのSTAX作品

伝説のSTAXアーティストの一人、ウィリアム・ベルの40年以上ぶりの待望のSTAX作品。ジョン・レヴィンサールによるプロデュース/アレンジ作品。

「You Don't Miss Your Water」「Private Number」「Every Day Will Be Like a Holiday」や「I Forgot To Be Your Lover」などのソウル・スタンダードを生み出したウィリアム・ベルだが、本作ではジョン・レヴィンサールとの共作をメインに、マーク・コーン、ロザンヌ・キャッシュ、コーリー・チーゼル、スコット・ボマーなども楽曲に参加。

御年76歳のベル、「この年齢にもなると、多くの経験を積んで自分の限界や人間としての自分の欠点も分かるし、それを役立てるようにするんだ。詞やメロディへのアプローチはもう本当に今は誠実にしているよ」とのこと。そのアプローチはこのアルバムを聴けばすぐに分かるはず。

ベルのキャリアは1950年代にフィニアス・ニューボーン・シニアのバンドに参加した10代の頃から始まった。1961年にStaxと契約、初期STAXの大ヒットの一つ「You Don't Miss Your Water」を生んだ。その後ブッカー・T・ジョーンズとの共作でアルバート・キングに「Born Under A Bad Sign」を提供、その曲はその後クリームもカヴァー。最近ではキャロル・キングにカヴァーされたり、カニエ・ウエストにサンプリングに使用されたり、スヌープ・ドッグをフィーチャリングしたり再評価の高まっているアーティストで Bonnarooからホワイトハウスまで あらゆる場所でライヴも活発に行っている。