レミ・バローのブルックナー:交響曲第6番~聖フローリアン修道院教会ブルックナー音楽祭ライヴ!
レミ・バロー指揮ブルックナー:交響曲第6番リハーサル風景
(St. Florianer Brucknertage公式YouTube映像より)
チェリビダッケが病気になってパリのアパートメントを離れることができなかったことで、16歳から彼が亡くなるまでの3年間、彼に師事することができたのは幸運でした。初めは弦楽四重奏の演奏を見てもらっていました。すると何回目かのレッスンで突然チェリビダッケが「お前、指揮してみろ」と。そのとき生まれて初めて指揮をしました。この時以来、私は指揮者を志すようになりました。―レミ・バロー
ブルックナーの聖地ザンクト・フローリアンでのライヴ録音でブルックナーの交響曲を3曲リリースし、ブルックナー・ファンの間で話題を呼んだフランスの指揮者、レミ・バロー(1977~)。フランス、パリ出身。幼い頃にヴァイオリンを始め、パリ国立高等音楽院でジェラール・プーレに師事。一等賞を獲得して卒業しています。同時に最晩年の巨匠セルジュ・チェリビダッケに指揮の個人レッスンを受ける幸運に恵まれ、指揮者を志すようになりました。現在はウィーンを拠点として指揮者、ヴァイオリニストとして活動しています。
ここ数年、1年1作のじっくりとしたペースでブルックナーの交響曲をザンクト・フローリアンで演奏、録音しており、地元オーストリアはもちろん、世界中のブルックナー愛好家からの熱い注目を浴びています。
(タワーレコード)
おまたせしました!待望すぎる新録音、今度は「第6」長大なテンポ感は、作曲者も知る教会堂の残響ゆえ!すでに既存3作がそれぞれ話題をふりまき、発売されるたび注目度を高めてきたレミ・バロー指揮によるザンクトフローリアンでのブルックナーチクルス。
ブルックナーが若い頃にオルガニストとして赴任、その音響世界が彼の作風形成にも少なからぬ影響を与えていたであろうオーストリア北部のザンクトフローリアンにある聖フローリアン修道院教会は、10秒にわたる異例の長い残響がある空間――その残響をふまえたテンポ設定こそが、作品の本質に迫る鍵であるとの考えから、あえてこの会場でブルックナーの交響曲のすべてを演奏、およそ他に類をみないような、息の長いスローテンポで全楽章を指揮していながら、そのテンポの遅さが驚くほどすんなり心に届く解釈をみせつづけるレミ・バローの冒険が次にかたちをとったのは「第6」。
自然な音使いがさえわたるこの傑作を、バローは各楽章それぞれ18'38/21'25/10'21/18'44という収録時間にわたる演奏で臨んでみせました。CD2枚におよぶ「第8番」の時と同様、ユースオケとは信じがたいポテンシャルをもって圧倒的な絶賛を受けた楽団とじっくり練り上げてきた音作り、今回も日本のブルックナー・ファンを唸らせること必至!充実解説も訳付で、その音楽美の秘訣へ迫る待望の新作です。
(マーキュリー)
【収録曲目】
交響曲第6番 イ長調 WAB106
【演奏】
レミ・バロー指揮
オーバーエスターライヒ青少年管弦楽団
【録音】
2016年8月19日、聖フローリアン修道院教会、ブルックナー音楽祭でのライヴ
SACD/CD Hybrid
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2016年12月28日 18:00