タワー企画盤初のLPが登場!ライナー・キュッヒルのバッハ無伴奏を180g重量盤で初LP化!
タワーレコード・オリジナル企画盤
R-Resonance x TOWER RECORDS
タワー企画盤初のLPが登場。タワーレコード限定販売300セット限定
ライナー・キュッヒルの名盤を初LP化!
180g重量盤、シリアルナンバー付直筆サイン封入!(下のサンプル写真参照)
※ サイン色紙には「001」~「300」のシリアルナンバーが振られます。
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲 LP3枚組
(2003年4月 ウィーンでセッション録音)
~今回の発売のためにLP用のマスタリングを行った上で
アナログ・マスターを新規で作成し、アナログ・マスターテープからカッティング。制作工程にも拘りました~
完全数量限定盤 15,000円+税 (3枚組)
2017年5月19日(金)リリース予定
販売:TOWER RECORDS
制作・発売:株式会社アールレゾナンス
株式会社アールレゾナンスのご協力により、タワーレコード限定販売品としまして、ライナー・キュッヒルのバッハを世界初LP化いたします。氏は長らくウィーン・フィルのコンサートマスターを務め、2017年4月からはNHK交響楽団のゲスト・コンサートマスターに就任し、長年日本に親しまれています。今回の世界初LP化にあたっては、キュッヒル氏のご厚意と、長年氏の身近でプロデューサーとしてレコーディング等も主宰してこられた、株式会社アールレゾナンスの代表、白柳龍一氏にご尽力いただきました。制作工程はアナログ時代と同じく、基マスターから今回の発売のためにマスタリングを行った上でアナログ・マスターを制作し、そのアナログ・マスターテープからカッティングを行いました。尚、プレス工場含め工程は全て日本で行っています。 販売枚数は限定300セットとし、各セットにはキュッヒル氏の直筆サインをシリアルナンバー付で封入してあります。
この演奏はこれまでCDや配信で発売されてきた音源ですが、今回の初LP化により、アナログらしいしなやかで芯のあるヴァイオリンの音色が蘇りました。白柳氏は元々この録音に立ち会ったご本人です。今回のLP化にあたっても録音時のパフォーマンスを想定された上で音決めを行いましたので、まさに理想的な復刻となりました。また、今回のジャケットはこれまでのものと異なり、新規で制作。この写真は、キュッヒル氏の次女、ヴィニー・キュッヒルさんが撮影したもので、氏のお気に入りとのことです。解説書には白柳氏の「レコーディングノート」を初掲載しました。録音時のエピソードも必読です。
*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ライナー・キュッヒル
[RRSA30001 (3LP) 15,000円+税]
【収録曲】
ヨハン・セバスチャン・バッハ:
<DISC1>
1. ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001
2. パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002
<DISC2>
3. ソナタ 第2番 イ短調 BWV1003
4. パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
<DISC3>
5. ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005
6. パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006
【演奏】
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
【録音】
2003年4月 ショッテン修道院、ウィーン
【原盤】
R-Resonance
名器ストラディヴァリウス”シャコンヌ”による究極の無伴奏、待望の初レコード化!
LP化によりキュッヒルのバッハに対する敬意と熱意、演奏・録音にかける意気込みが一層明らかに!
1971年より長きにわたって名門ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターの重責を担って来たライナー・キュッヒル(1950~)は、アルノルト・ロゼ(1863~1946)、フランツ・サモヒル(1912~1999)直系の、ウィーン弦楽派の伝統を受け継いだ名ヴァイオリニストです。そのキュッヒルが2003年4月に録音したバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲は、ウィーン弦楽派の奏者によるかけがえのない名盤として、これまでCDで親しまれてきました。ウィーンのショッテン修道院での録音は極めて残響が豊かで、それが美しい余韻を生んでいることでも有名でした。
アナログ・マスターテープ
今回のLP化にあたっては、デジタル音源からのカッティングを止め、アナログ・マスターテープからカッティングするという、アナログ時代の工程を踏みました。またデジタル音源からカッティング用のアナログ・マスターテープ制作の工程、アナログ・マスターテープからカッティングを行うラッカー盤制作の工程まで、私が立ち会うこととしました。その際に留意したことは、豊かな残響の中にもヴァイオリンの音の芯を感じさせる音とすること、ヴァイオリンらしい音質や音場、楽器の大きさを感じさせる音とすることでした。前者は以前のCDからは感じにくかった点で、後者は従来のオーディオ・ファイル盤が起しがちだった欠点‐音質の鮮明さをアピールするために楽器が実際以上に大きく感じられる - を防ぐためのポイントでした。
2017年4月18日(火)、キング関口台スタジオでのアナログ・マスターテープ作成では、さまざまなマスタリングを試し、楽音と残響が理想的な配合となる点をみつけ出し、アナログ・マスターテープに収めました。出来上がったアナログ・マスターテープを試聴して、楽音と残響の理想的なバランスがとられただけでなく、生のヴァイオリンの音らしいソノリティが増し、同時にデジタル録音で必要以上に出来ていた音の角が取れ、非常に自然で、かつ艶やかに美しい音が生まれたことに驚かされました。
テレフンケン社製テープレコーダーとノイマン社製コンソール
2017年4月24日(月)、東洋化成株式会社末広工場でのカッティングでは、エンジニアにアナログ・マスターテープ作成時のポイントを伝え、その音質がそのまま音盤に刻み込まれるように依頼しました。アナログ・マスターテープの再生はドイツ・テレフンケンのアナログ時代の機材を用い、カッティングにはドイツ・ノイマン社のVMS-70を使用しました。テスト・カッティングしたラッカー盤は、VMS-70に乗せたまま付属のアームで再生確認し、更に私の自宅でも再生確認してアナログ・マスターテープの音質や味わいが刻み込まれていることを確認しました。
LPのキュッヒルのバッハを聴いて、従来のCDよりも更に強く迫ってくるのがキュッヒルのバッハに対する敬意、この作品に対する熱意、そして演奏・録音にかける意気込みでした。美しい残響と艶やかな音質の中にヴァイオリンの音の芯が生まれたことで、こうした思いが力強い(しかし粗くならない、柔らかさのある)音として聴き手にダイレクトに伝わるようになったのです。それは、アルバム冒頭のソナタ第1番第1楽章から明らかですが、2面目の猛スピードで弾かれたパルティータ第1番、コレンテの後のドゥーブル・プレストで一層明白となります。ここでのキュッヒルの凄まじい技巧の冴え、激しい気迫、情熱の高まり、猛烈なエネルギーは、CDでは豊かな残響の中でヴァイオリンがやや上滑りしていただけに、LP化によって初めてその真価を現したものと言えるでしょう。
(タワーレコード 商品本部 洋楽部 板倉重雄)
LPレコードのプレス機
※ 初LP化
※ 180g重量盤
※ 限定数販売(300セット)
※ シリアルナンバー付直筆サイン封入
※ 新規マスタリング(LP用のマスタリングを行った上でアナログ・マスターを新規で作成し、アナログ・マスターテープからカッティング)
※ 新規ジャケット(写真:(c)Winnie Kuechl)
※ 解説:安田和信氏、白柳龍一氏(レコーディングノート)、解説書合計12ページ
※ 英文解説付
ラッカー盤へのテスト・カッティングの様子
カテゴリ : タワーレコード オリジナル企画 タワー限定 ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) クラシックLP
掲載: 2017年04月25日 15:00
更新: 2017年05月18日 18:00