北欧のメロデス・バンド、オムニアム・ギャザラム(Omnium Gatherum)センチュリー・メディア移籍第1弾アルバム『The Burning Cold』
インソムニウムのギタリストとしても活動するマーカス・ヴァンハラ(G)を中心に96年に結成されたフィンランドの6人組オムニアム・ギャザラムの8作目は、世界中の良質HR/HMバンドを近年ますますアグレッシヴに獲得しているセンチュリー・メディア移籍第1弾。
北欧メタル特有の美しいメロディー、壮大に展開するクラシカルなギター・ソロ、気品と洗練された知性、そして悲哀を抱きながら躍動するという彼らの熟練の技が堪能できる本作は、叙情的でドラマチックな楽曲の構築美に溢れ、多くのメロデス・ファンの心を震わせることだろう。序章的なインストゥルメンタル「The Burning」でタイトル通り燃えるような朝焼けのごとく清々しくも情熱的に幕を開け、暗く極寒の荒涼の大地を力強く歩むような「Cold」で本編の幕を閉じる。一見真逆の温度感を持つ2曲が実は同じメロディーの別アレンジとなっているところに彼らのセンスの良さが光る。
「攻撃性に美的感覚も兼ね備えた超キャッチ―なメロディック・メタル作品に仕上がった。エネルギー、希望、そして悲哀に満ちたアルバムなんだ」(マーカス)
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM)
掲載: 2018年08月13日 18:19