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ナチュラル古楽金管の名手マドゥーフが主宰するアンサンブル・エオリュス新録音!『テレマンの屋外管楽合奏曲さまざま』

アンサンブル・エオリュス

今やバッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なる客演を通じ、世界的活躍に対する高い評価が日本でも共有されるようになって久しいナチュラル古楽金管の名手、ジャン=フランソワ・マドゥーフ。20世紀の古楽器復興のなか、ナチュラル金管の技術的困難さを解消すべく創案された音程補正用の指孔というものがない、正真正銘18世紀以前の技法でしか吹けない無孔ナチュラル・トランペットを縦横無尽に吹きこなすその妙技は、ラ・プティット・バンドやル・ポエム・アルモニーク、BCJなど世界中の一流古楽団体から引っ張りだこ!

そんな彼が多忙なスケジュールを縫って自ら主宰するアンサンブル・エオリュスが、バッハやヘンデルと同時期にドイツ随一の人気を誇っていたテレマンのユニークな編成による合奏曲ばかり集めたアルバムをリリース――無孔トランペットばかりかナチュラルホルンや狩猟ホルンまで使いこなし、ドイツ貴族たちの狩猟趣味や軍楽偏愛にあわせて彼が書いた(時に通奏低音なしに屋外で演奏されたとおぼしき)バロック期そのままの屋外吹奏楽曲の素顔に迫ります。

ナチュラル楽器ならではの開放感あふれるサウンドは、たんに野放図に吹き鳴らすだけでは魅力ある音楽につながらない……詳細な解説(国内仕様は訳付)とともに、君主たちを喜ばせた達人テレマンの極上音響世界が「当時のまま」ではどう響いたか、めったに聴けない選曲の妙とあいまって、古楽リスナーのみならず吹奏楽ファンにとっても必聴と言える新録音に仕上がっています。
(ナクソス・ジャパン)

『テレマンの屋外管楽合奏曲さまざま~狩猟ホルン、無孔トランペットと木管トリオ~』
【曲目】
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
1-5.序曲=組曲 ヘ長調 TWV 44:F16
~2本のホルン、2本のオーボエとファゴットのための
6.2本の狩猟ホルンのためのメヌエット TWV 40:110
7-10.2本のオーボエとファゴットのための協奏曲 ヘ長調 (伝テレマン作)
11-15.ロストック組曲 変ホ長調(作曲者不詳)
~トランペット、2本のオーボエとファゴットのための
16-19.3声部の協奏曲 変ホ長調(マクシミリアン・フィードラー作曲、1750年頃)
~2本の狩猟ホルンとファゴットによる低音部のための
20-23.協奏曲 ニ長調 TWV 43:D7
~トランペット、2本のオーボエと通奏低音のための
24.トランペットの調べ ハ長調 TWV 41:C1
~トランペットと通奏低音のための
25.行進曲 ヘ長調 TWV 50:F43
~2本のホルン、3本のオーボエ、ファゴットと打楽器のための
【演奏】
アンサンブル・エオリュス(古楽器使用)
メンバー:
ジャン=フランソワ・マドゥーフ(無孔ナチュラルトランペット、ナチュラルホルン)
ピエール=イヴ・マドゥーフ(ナチュラルホルン)
エルザ・フランク、ジョアンヌ・メートル、フィリップ・カンギレン (オーボエ)
ジェレミー・パパセルジオー(ファゴット)
エリザベート・ガイガー(チェンバロ)
ジャン・シャンブー(打楽器)
【録音】
2018年4月、シラン(フランス南部エロー県)、サンテーユ聖母教会

輸入盤

 

国内仕様盤

日本語解説付き
解説日本語訳・補筆:白沢達生

 


カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2018年10月25日 00:00