チェリビダッケの愛弟子レミ・バローのシューベルト”未完成”&交響曲第1番(SACDハイブリッド)
KLANGKOLLEKTIV WIEN—The Portrait
シューベルト(1797~1828):交響曲 第1番、第8(7)番「未完成」
レミ・バロー指揮 クラングコレクティフ・ウィーン
チェリビダッケが病気になってパリのアパートメントを離れることができなかったことで、16歳から彼が亡くなるまでの3年間、彼に師事することができたのは幸運でした。初めは弦楽四重奏の演奏を見てもらっていました。すると何回目かのレッスンで突然チェリビダッケが「お前、指揮してみろ」と。そのとき生まれて初めて指揮をしました。この時以来、私は指揮者を志すようになりました。―レミ・バロー
2011年よりブルックナーの聖地ザンクト・フローリアンでの「ブルックナー音楽祭」の指揮者を務め、ライヴ録音によるブルックナーの交響曲を続々とリリースし、ブルックナー・ファンの熱い話題を呼んでいるフランスの指揮者、レミ・バロー(1977~)。フランス、パリ出身。幼い頃にヴァイオリンを始め、パリ国立高等音楽院でジェラール・プーレに師事。一等賞を獲得して卒業しています。同時に最晩年の巨匠セルジュ・チェリビダッケに指揮の個人レッスンを受ける幸運に恵まれ、指揮者を志すようになりました。現在は指揮者として、そしてウィーン・フィルのヴァイオリン奏者として活動しています。
こうした活動を通じて意気投合した、ウィーン・フィルの名クラリネット奏者ノイベルト・トイプルを中心とする、ウィーンの各オーケストラで活躍する名手たちによって結成されたのがクラングコレクティフ・ウィーンです。バローを指揮に迎えてのデビュー盤となるこの録音は、ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念が鮮やかに示された秀演に仕上がっています。今回の録音場所はウィーンのローレライ音楽堂。古典派の形式感覚をみごとふまえながら明晰に組み上げられてゆく音楽は、強い説得力をもって作品の造形を伝えてやみません。ハイドンからシューベルトに至る伝統に強い愛着を隠さない彼ら、16歳のシューベルトが書いた清新な息吹あふれる「第1番」での感度十分な演奏からも、今後のプロジェクトにまで期待が高まります。
(タワーレコード)
19歳のレミ・バローを指導するチェリビダッケ(1996)
【曲目】
シューベルト(1797~1828):交響曲 第1番、第8(7)番「未完成」
交響曲 ニ長調 D82
1.第1楽章 アダージョ(緩徐に)~アレグロ・ヴィヴァーチェ(快速に、快活に)
2.第2楽章 アンダンテ(歩く速さで)
3.第3楽章 メヌエット(三拍子の舞曲)
4.第4楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ(快速に、快活に)
交響曲 ロ短調 D759「未完成」
5.第1楽章 アレグロ・モデラート(快速に、中庸に)
6.第2楽章 アンダンテ・コン・モート(歩く速さで、動きをつけて)
【演奏】
レミ・バロー指揮
クラングコレクティフ・ウィーン
【録音】
2018年3月19~21日
ウィーン、ローレライ音楽堂
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2018年12月11日 00:00