独房で孤独な生活を送る死刑囚たちと心を通わせ苦悩し葛藤する主人公の物語『教誨師』DVD、4月2日発売
(C)2018「教誨師」members
2018年に惜しくも急逝した大杉漣、最初のプロデュース作にして最後の主演作。本人曰く、その膨大なセリフ量とユニークな内容ゆえ、「役者にケンカを売ってるのかと思った」と評したオリジナル脚本を見事に体現し、複雑な人物像を圧倒的な存在感で演じきった。
死刑囚役に光石研、烏丸せつこ、古舘寛治といったベテラン俳優や、映画初出演となる玉置玲央。監督・脚本は、死刑に立ち会う刑務官を描いた『休暇』や『アブラクサスの祭』で脚本を担当し、『ランニング・オン・エンプティ』で監督を務めた佐向大。
【ストーリー】
プロテスタントの牧師、佐伯保。彼は教誨師として月に2 回拘置所を訪れ、一癖も二癖もある死刑囚と面会する。無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木。気のよいヤクザの組長、吉田。年老いたホームレス、進藤。よくしゃベる関西出身の中年女性、野口。面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川。そして自己中心的な若者、高宮。佐伯は、彼らが自らの罪をしっかりと見つめ、悔い改めることで残り少ない “生” を充実したものにできるよう、そして心安らかに “死” を迎えられるよう、親身になって彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。
しかし、意図せずして相手を怒らせてしまったり、いつまで経っても心を開いてもらえなかったり、苦難の日々が繰り返される。それでも少しずつ死刑囚の心にも変化が見られるものの、高宮だけは常に社会に対する不満をぶちまけ、佐伯に対しても一貫して攻撃的な態度をとり続ける。死刑囚たちと真剣に向き合うことで、長い間封印してきた過去に思いを馳せ、自分の人生とも向き合うようになる佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される……。
【キャスト】
大杉漣(佐伯保/教誨師)
玉置玲央(高宮真司)
烏丸せつこ(野口今日子)
五頭岳夫(進藤正一)
小川登(小川一)
古舘寛治(鈴木貴裕)※
光石研(吉田睦夫)
青木柚(佐伯健一)
杉田雷麟(佐伯保/子供時代)
※古舘寛治の舘は、舎に官が正式表記
【スタッフ】
エグゼクティブプロデューサー:大杉漣、狩野洋平、押田興将
プロデューサー:松田広子
撮影:山田達也
照明:玉川直人
録音:山本タカアキ
美術:安藤真人
監督・脚本:佐向大
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年01月29日 15:00