シノーポリ晩年の名演をリマスター!シュターツカペレ・ドレスデンとのライヴ3タイトル!
PROFILの名盤をALTUSがリマスター!
2001年、『アイーダ』の公演中に倒れ突然の死を遂げた指揮者ジュゼッペ・シノーポリ。その晩年の至芸を改めて振り返るべく、PROFILレーベルのシュターツカペレ・ドレスデン自選名演シリーズのライヴ音源をALTUSがライセンスして国内盤化。いぶし銀と讃えられたオーケストラの何物にも代えがたい伝家の宝刀と言うべき極上の響きに、シノーポリの偏執響的な細部へのこだわりが組み合わされ、さらにライヴならではの高揚感が加わった至高の名演奏。リマスターが施され音質にさらに磨きがかかりました。
解説書にはベルリン在住の音楽評論家・城所孝吉氏による2001年当時のシノーポリ追悼原稿を復活掲載。シノーポリのラスト・コンサートとなった『アイーダ』公演の現場に居合わせていた城所氏による、衝撃を抑えきれない迫真の文章は戦慄すら覚える劇的な内容です。
ドレスデンの極上の響きに、晩年シノーポリの緻密な解釈が溶けていく。
稀に見る美演、貴重な指揮者肉声つき解説もボーナス収録!
マーラーはシノーポリ十八番の作曲家で、セッションによるフィルハーモニア管との全集録音も名盤の誉れ高いものです。セッション盤は一種どぎついような神経質さを強調したところがありますが、このドレスデンとのライヴ盤はオケの特徴的な響きも相まって美しい音色と肌触り。とはいえシノーポリならではの細かなコントロールが行き届いており、聴けば聴くほど音楽の深層が見えてくるような、含蓄のある美演を聴かせてくれます。バンゼのソプラノもまさに天国的で心に染み入る名唱です。
ボーナス収録されたシノーポリの実演つき解説はコンサート前に行われたレクチャーの録音で、観客の前でシノーポリが解説をして、実際にオーケストラを鳴らし、また次の解説をして・・・と繰り返し、楽曲の構造を説明していくというもの。ブックレットには日本語でその全貌を掲載しており国内盤ならではの貴重な内容となっています。なおCDにはレクチャーの一部が収録されていませんが、これは輸入盤も同様ですのでご了承ください。シノーポリは柔らかくきれいな声で話していて、どんどん細かく説明していってしまうあたりが何ともシノーポリらしいです。
PALT001(CD)
国内プレス
日本語帯・解説・歌詞対訳付
ジュゼッペ・シノーポリ/ゼンパーオーパー・ライヴ集成第1集
マーラー:交響曲第4番 ト長調
ボーナス:シノーポリによるマーラー交響曲第4番の実演つき解説
ユリアーネ・バンゼ(ソプラノ)
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1999年5月29日/ゼンパーオーパー(ライヴ)
爛熟の調性音楽、その先の崩壊。
晩年シノーポリの真骨頂、渾身のマラ9に貴重な自作音源を併録。
マーラーはシノーポリ十八番の作曲家で、セッションによるフィルハーモニア管との全集録音も名盤の誉れ高いものです。セッション盤は一種どぎついような神経質さを強調したところがありますが、このドレスデンとのライヴ盤はオケの特徴的な響きも相まって美しい音色と肌触り。とはいえシノーポリならではの細かなコントロールが行き届いており、聴けば聴くほど音楽の深層が見えてくるような、含蓄のある美演を聴かせてくれます。マーラーの作曲技法の総決算と言うべき大作第9番を、じっくりと濃密に描き切った至高の名演です。
カップリングには作曲家シノーポリの作品を収録しており、マーラーの描いた世界のさらに先へ入り込んでいくような感覚にとらわれます。ブックレットには輸入盤所収の楽曲解説の貴重な日本語訳を掲載。シノーポリの作曲家としての一面を知る一助となるでしょう。『ルー・ザロメ』はシノーポリの急死を受けて彼に捧げるコンサートとして演奏されたもの。指揮者ルジツカはシノーポリの友人であり、告別式で追悼の意を述べた人物でもあります。
PALT002/3(2CD)
国内プレス
日本語帯・解説付
ジュゼッペ・シノーポリ/ゼンパーオーパー・ライヴ集成第2集
[CD1]
(1)マーラー:交響曲第9番 ニ長調 第1~3楽章
[CD2]
(1)マーラー:交響曲第9番 ニ長調 第4楽章
(2)シノーポリ:『コスタンツォ・ポルタ賛歌』より第2曲
(3)シノーポリ:『愛の墓』III
(4)シノーポリ:交響的断章『ルー・ザロメ』
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮:1,2)
ペーター・ブルーンス(チェロ:3)
シルヴァン・カンブルラン(指揮:3)
ペーター・ルジツカ(指揮:4)
シュターツカペレ・ドレスデン
録音:(1)1997年4月6日、(2)1994年12月20日、(3)2004年3月5-6日、(4)2001年10月6日/ゼンパーオーパー(ライヴ)
晩年シノーポリがドレスデンと共に到達した高み。
オーケストラの旨味を活かしきった匠の業が冴える!
リヒャルト・シュトラウスとシューマンをメインに、ロマン派の大家による名作をたっぷりと収録した当盤では、ドレスデンの美しく特徴的な響きを存分に堪能いただけることでしょう。どれもロマン派らしく物語的な内容の音楽であり、語り口が重要となる作品が並んでいます。シノーポリの解釈はたいへん細やかで、時にマニアックなまでのこだわりぶりですが、オーケストラが繰り出す演奏は常に流麗。指揮者とオケの個性が高次元で混じり合った名演となっています。これぞ晩年シノーポリの境地と言えましょう。
PALT004/5(2CD)
国内プレス
日本語帯・解説付
ジュゼッペ・シノーポリ/ゼンパーオーパー・ライヴ集成第3集
[CD1]
(1)R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40
(2)R.シュトラウス:交響詩『死と変容』 Op.24
[CD2]
(3)ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
(4)ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲
(5)リスト:交響詩『オルフェウス』 S. 98
(6)シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120
カイ・フォーグラー(ヴァイオリン①)
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)シュターツカペレ・ドレスデン
録音:(1)(2)2001年1月10-11日、(3)(4)1998年9月22日、(5)1998年10月27日、(6)1993年8月30日/ゼンパーオーパー(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年04月12日 00:00