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アナ=マリヤ・マルコヴィナの新録音はグリーグ&ベールヴァルドのピアノ協奏曲集!

マルコヴィナ

名手マルコヴィナが北欧音楽に挑む!

アナ=マリヤ・マルコヴィナ(1970-)は、クロアチア生まれのピアニスト。ヴィターリ・マルグリス、アナトール・ウゴルスキ、パウル・バドゥラ=スコダに学びました。ボンの「ベートーヴェンフェスト」、「シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭」などのフェスティヴァルに参加、新日本フィルハーモニー交響楽団やフィンランドのオウル交響楽団に客演しています。C.P.E. バッハの『鍵盤独奏作品全集』(Hänssler Classic 98 003)が代表的録音です。

「音楽には自由がなければいけない……予期していなかったことが起きてほしいし、時には危険を顧みないことをする勇気も必要」と考える彼女の新しいアルバム。
『北欧の音楽』と題して、ヨーロッパ音楽の世界で独自の「声」をもつ北欧の作曲家たち、グリーグ、ベールヴァルド、カール・ニールセンの作品によるプログラムが組まれました。
「まるで谷間で何かが誘っているかのよう」(アイナル・ステーン=ノクレベルグ)な抒情と舞曲のリズムを織りこみ、ノルウェーの自然と人々の歓びの姿を音楽に映した、エドヴァルド・グリーグのピアノ協奏曲。
《抒情小曲集第8集》の第6曲、『幸福を祈る人々がやってくる』の曲名が予定されていたという《トロルハウゲンの婚礼の日》が、ピアノソロのアンコールとして演奏されます。

フランス・ベールヴァルド(フランツ・ベルワルド)は、ストックホルムのドイツ系一家の生まれ。ルーマンとクラウスの後、ステーンハンマルやアルヴェーンに先立ち、時代を先取りする音楽を作った作曲家としてスウェーデン音楽史に名を刻みました。4つの交響曲(BIS 795/796)、ヴァイオリン協奏曲、七重奏曲変ロ長調、歌劇《ソリアのエストレッラ》など、幅広いジャンルに魅力的な作品を残しています。彼の唯一のピアノ協奏曲は、グリーグやシューマンの協奏曲の「ソウルメイト」ともみなされる、高度な技巧を要求する、ロマンティックな作品です。「アレグロ・コン・ブ、リオ」「アンダンティーノ」「アレグロ・モルト」の3楽章が切れ目なく演奏されます。

カール・ニールセンの歌劇のひとつ、『旧約聖書』の『サムエル記上』に基づく、サウルの若いダヴィデに対する嫉妬と敵意の物語を描いた《サウルとダヴィデ》の第2幕への前奏曲「アレグロ・マルツィアーレ」は、単独でも演奏される管弦楽作品です。

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン交響楽団と総音楽監督を務めるオーストリアのペーター・ゾンメラーの指揮による共演。かつてデンマーク領だったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン(スレースヴィ=ホルステーン)と国境を接する南デンマーク、スナボーのホール「アルシオン」でのセッション録音です。
(キングインターナショナル)

『北欧の音楽』
【曲目】
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):
1.ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16(1868 rev.1906-07)
2.トロルハウゲンの婚礼の日 Op.65-6

3.フランス・ベールヴァルド(1796-1868):ピアノ協奏曲 ニ長調(1855)
4.カール・ニールセン(1865-1931):歌劇《サウルとダヴィデ》 FS25 CNW1(1898–1901)- 第2幕への前奏曲

【演奏】
アナ=マリヤ・マルコヴィナ(ピアノ)
ペーター・ゾンメラー(指揮)
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン交響楽団

【録音】
2018年10月16日-18日、3月26日(セッション録音)
「アルシオン」コンサートホール(スナボー、デンマーク)
制作:ヨハンネス・カンマン
録音:ヨハン・ギュンター

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年05月09日 00:00