Carlos Aguirre(カルロス・アギーレ)ソロ名義としては7年振りとなるアルバム『La musica del agua』
自然と人々が織りなす情景を、愛情のこもった優しい眼差しで見つめ、美しい旋律で描きだすカルロス・アギーレ。アルゼンチンのフォルクローレをベースにさまざまな音楽の要素を織り交ぜ、新たな音楽を生み出してきた希代の音楽家が、近年のソロ活動において取り組んできたプロジェクト「ラ・ムシカ・デル・アグア~水の音楽」が、遂にアルバムとして結実しました。
本作に収められた曲は全て、ラ・プラタ河流域に暮らしてきた人々、その文化、そして彼らを包み込んできた雄大な自然に根ざした、同郷の偉大な先人たちや同世代の優れた音楽家による作品。叙情豊かで時に牧歌的な楽曲を、アギーレはその世界観を大切にしながらも、風のようにそよぎ、光のように揺らめき、水のように澄んだピアノ伴奏と優しい歌声によって、新たな生命を吹き込みます。
日本盤はオリジナルのアートワークを忠実に再現しつつも、オリジナルの歌詞やアギーレによる解説と各曲コメントの対訳とライナーノーツを収録したダブル・ブックレット仕様。ジャケットからブックレットまで美しく彩る絵はすべて、カルロス・アギーレ・グルーポの名作『クレーマ』を始め一連の手描きの絵を手がけた女性画家パメラ・ヴィジャラーサによるもの。雄大なラ・プラタ河を創造の源として各地の先人たちが生み出してきた珠玉の作品が、現代の音楽家たちに受け継がれていく様子、そして大河の恵みのもとで繰り返される多様な生物の営みを連想させる、色彩溢れるアートワークも必見です。
【収録曲】
01. Juancito en la siesta (Chacho Muller)
02. Pan del agua (Ramon Ayala)
03. Corrientes camba (Alberico Mansilla ? Edgar Romero Maciel)
04. Santiago (Silvia Salomone)
05. El loco Antonio (Alfredo Zitarrosa)
06. Rio de los pajaros (Anibal Sampayo)
07. Cancion de verano y remos (Anibal Sampayo)
08. Pasando como si nada (Luis Barbiero)
09. Sentir de otono (Chacho Muller)
10. La Canera (Anibal Sampayo)
11. Leyenda (Coqui Ortiz ? Matias Arriazu)
12. Pato siriri (Jaime Davalos)
『カルロス・アギーレに捧ぐ』(11年)、『風、光、水』(12年)、『星の輝き』(13年)、『ソワレ』(14年)、『フロール』(16年)、そして『地中海と室内楽』(17年)とリリースを重ねてきたbar buenos airesのコンピレイション・シリーズ、2年振り第7弾となる新作は、"Primavera~春"をテーマに、弾むマヌーシュ・スウィング、アコースティックで瑞々しいヴォーカル曲、軽やかなリズムが心地よい南米ジャズや気品に満ちたピアノ・トリオなど、春の訪れに胸躍るような作品をピックアップしました。
タグ : 世界の音楽
掲載: 2019年07月18日 12:13