ベルカントの女王ディドナートと新鋭エメリャニチェフによるヘンデル“アグリッピーナ”全曲
ベルカントの女王J・ディドナートが、欲望の皇妃を華麗な音楽で歌い上げた決定盤!
息子を帝位につけるため、皇妃アグリッピーナがしかけた陰謀とは?権力より愛を選ぶのは誰?愛と野望と裏切りが渦巻くダイナミックな人間ドラマを、弾けるリズム、陶酔のメロディ、超絶技巧の愉悦に満ちたヘンデルの音楽が華麗に描いたこのオペラは、イタリア滞在中のヘンデルが1709年12月に作曲。ヴェネツィアのサン・ジョヴァンニ・グリソストモ劇場で、初演から27回連続公演という記録を持つ大成功作となったものです。
ベルカントの女王ジョイス・ディドナートが、欲望の皇妃を華麗なる歌唱で歌い上げています。フランコ・ファジョーリ、そしてヤコブ・ユゼフ・オルリンスキの2人のカウンターテナー、ルカ・ピサローニやマリー=ニコル・ルミューなど、どの配役にも感情豊かな歌手らが起用されているのに注目です!クルレンツィスの通奏低音鍵盤奏者であったマクシム・エメリャニチェフとジョイス・ディドナートは、2016年以降「戦争と平和の中で」と題したオペラ・アリア集(CDでも発売されています)の公演を世界中で行っており、すでに3年以上経っていますが大好評につき今でもこの感動的な公演は続けられています。ここまで聴き手を感動させるディドナートの歌唱。バロック・アリアを歌うには、高度な表現力に加え、めまぐるしいパッセージを次から次へと歌う超絶技巧も要求されます。その点、もともとロッシーニ歌手として名声を博した彼女にとっては、どんな超絶技巧もお手のものといえましょう。古楽アンサンブル、イル・ポモ・ドーロの首席指揮者を務めるエメリャニチェフの指揮や通奏低音チェンバロでも出演している歌手らを支えつつ柔軟な音楽を奏で、物語が劇的に展開されていきます。
240ページの歌詞対訳付ブックレット(欧文のみ)が付属します。
(ワーナーミュージック・ジャパン)
【曲目】
ヘンデル:歌劇『アグリッピーナ』HWV.6(全曲)
【演奏】
ジョイス・ディドナート(メゾ・ソプラノ:アグリッピーナ)
エルザ・ベノワ(ソプラノ:ポッペア)
ルカ・ピサローニ(バス・バリトン:クラウディオ)
フランコ・ファジョーリ(カウンターテナー:ネローネ)
ヤコブ・ユゼフ・オルリンスキ(カウンターテナー:オットーネ)
カルロ・ヴィストーリ(カウンターテナー:ナルチーゾ)
アンドレア・マストローニ(バス:パッランテ)
ビアージョ・ピッツーティ(バリトン:レズボ)
マリー=ニコル・ルミュー(ジュノーネ:コントラルト)
イル・ポモ・ドーロ(ピリオド楽器アンサンブル)
マクシム・エメリャニチェフ(指揮)
【録音】
2019年5月20-28日、イタリア、ドッビャーコ、Sala Mahler Centro Culturale でのライヴ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2019年11月15日 12:00