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アンサンブル・マスク~チェンバロ2台と弦楽器5名の室内楽編成によるJ.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲集!

バッハ

18世紀の最先端としてのバッハ像を、当時最も一般的だった室内編成で!

バッハは若い頃からオルガンの名手として頭角をあらわし、後年はチェンバロ演奏でもたくみな即興を聴かせたことで知られています。息子たちをはじめ腕利きの門弟も多く、ライプツィヒに移りコレギウム・ムジクムの指揮も任されるようになってからは、複数台のチェンバロと弦楽器が共演する二重協奏曲・三重協奏曲も続々仕上げてゆきました。
バッハの伝記作者フォルケルによれば、ただでさえ独奏者の数が多いためか、これらの協奏曲は弦楽器奏者が各パートひとりずつの室内編成で演奏される、という前提があったようです。しかし今日、これら2台のチェンバロのための協奏曲をそのような室内楽編成で録音した例というのは、きわめて稀といわざるを得ません。

ラ・フォル・ジュルネTOKYOでたびたび来日もしている国際派の古楽器集団アンサンブル・マスクの最新新譜は、そうした当時流儀の極小編成でバッハの二重鍵盤協奏曲全3曲を網羅したアルバム!
チェンバロには18世紀ドイツの楽器をモデルとした綿密な再現楽器が使われ、俊才二人の闊達なソロのかたわら、弦楽パートは低音部をチェロ&コントラバスで重ねている以外は各パートひとりずつ。
この編成だからこその見通しのよいサウンドのなか、明確に浮かび上がる音の綾の複雑さ……バッハの偉大さにも改めて気付かされる充実の新録音、さすがAlphaのリリースだけはある傑作盤の登場と言えるでしょう。
ライプツィヒ・バッハ協会にも名を連ねる碩学ペーター・ヴォルニーが、最新の知見にもとづいた作品解説を寄せている点も注目に値します。
(ナクソス・ジャパン)

『J.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲集 BWV1060-1062~チェンバロ2台と弦楽器5名の室内楽編成による』
【曲目】
J.S.バッハ(1685~1750):
1-3) 2台のチェンバロ〔と4部の弦楽〕のための協奏曲 ハ短調 BWV 1060
4-6) 2台のチェンバロ〔と4部の弦楽〕のための協奏曲 ハ長調 BWV 1061
7-9) 2台のチェンバロ〔と4部の弦楽〕のための協奏曲 ハ短調 BWV 1062
10-11) オルガン独奏のための前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV 552 「聖アン」~2台のチェンバロによる演奏

【演奏】
オリヴィエ・フォルタン(チェンバロ独奏)
エマニュエル・フランケンベルフ(チェンバロ独奏)

アンサンブル・マスク(古楽器使用)
[メンバー]
ソフィー・ジェント、トゥオモ・スニ(ヴァイオリン)
カスリーン・カジオカ(ヴィオラ)
メリザンド・コリヴォー(チェロ)
ブノワ・ヴァンデン・ベムデン(コントラバス)

【録音】
2018年11月
ノートルダム・ド・ボン・スクール新教教会

輸入盤

 

国内仕様盤

[日本語解説付き]
解説日本語訳:白沢達生

 

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2019年12月13日 00:00