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リュシル・ブーランジェ、シモン・ピエール、オリヴィエ・フォルタン『18世紀フランスのヴァイオリンとヴィオールのための作品集』


[Alpha Classics 公式チャンネルより]

ヴィオールとヴァイオリンの共存期に生まれた18世紀フランスの妙なる音世界

フランスで近年めざましい活躍をみせるソリストたちによる18世紀フランス室内楽作品集。ルイ14世の治世に、歌心に富み技巧的な演奏に秀でたヴァイオリンを独奏楽器として扱うイタリア風の音楽に抵抗を示したフランスの人々も、老王の逝去後イタリア音楽愛好で知られたオルレアン公が摂政となった時代を経て、ルイ15世の治世下では急速にこの楽器のための音楽を愛好するようになります。
他方、前世紀以来フランスで愛奏されてきたヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)は徐々に姿を消してゆくのですが、本盤はその直前、どちらの楽器もフランスで名手が腕を競っていた頃に書かれた作品を集めており、ヴァイオリンが主役を占めるソナタでも低音部でヴィオールに大きな活躍の場が与えられた曲が多いのが特徴。
アルバムの名義はヴィオール奏者のリュシル・ブーランジェが先に立っており、両者が対等の立場で対話を繰り広げる稀有な音楽世界をじっくり味わえます。
鍵盤のオリヴィエ・フォルタンも自身の楽団アンサンブル・マスクで重ねた豊かな室内楽経験を存分に活かし、ボルドー出身のシモン・ピエールのニュアンスに富んだヴァイオリンやブーランジェの雄弁なヴィオールに全く負けない存在感で各作品の魅力を豊かに引き出してゆきます。
(ナクソス・ジャパン)

『18世紀フランスのヴァイオリンとヴィオールのための作品集』

【曲目】
1-4. ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):ソナタ ニ短調 Op.4-1(1732)
5-8. ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):ソナタ ニ長調 Op.50-6(1734)
9-12. ルイ・アントワーヌ・ドルネル(1680 ?-1757 ?):ソナタ ロ短調 Op.3-3(1713)
13-16. ジャン=フェリ・ルベル(1666-1747):ソナタ ホ短調 第2巻第4番(1713)
17-20. フランソワ・フランクール(1698-1787)」ソナタ ホ長調 第2巻第12番(1733)
21-24. ルクレール:ソナタ ロ短調 Op.13-2(1753)

【演奏】
リュシル・ブーランジェ(バス・ド・ヴィオール〔=ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
シモン・ピエール(ヴァイオリン)
オリヴィエ・フォルタン(クラヴサン〔=チェンバロ〕)

ピッチ…A=406Hz

【録音】
2022年10月 フラジェ第1スタジオ、ブリュッセル
収録時間: 69分

リュシル・ブーランジェ、シモン・ピエール、オリヴィエ・フォルタン

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2024年01月17日 00:00