Kandace Springs(キャンディス・スプリングス)| カヴァー・アルバム『私をつくる歌 ~ザ・ウィメン・フー・レイズド・ミー』
ジャズ・ヴォーカルの歴史を未来へ繋ぐ。ブルーノートの未来を担う歌姫、キャンディス・スプリングスが「今の自分をつくりあげた」と語る、女性ヴォーカル曲のカヴァー・アルバム!
原題は”The Women Who Raised Me”。その名の通り、キャンディスをアーティストとして、そして一人の人間として支え、彼女に様々なインスピレーションを与えた女性アーティストたちの名曲をカヴァーしたジャズ・ヴォーカル・アルバム。
ノラ・ジョーンズ、ローリン・ヒル、シャーデー、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイなど、時代にとらわれず、女性ヴォーカルの歴史を築いてきたアーティストたちによって歌われた楽曲を彼女なりのアレンジで仕上げた。
楽曲によって優しいしなやかさ、切なさ、そして、力強さを、巧妙に使い分けて表現し、プリンスに「雪さえも溶かすほどの声」と言われた暖かな歌声は健在。また、現在のジャズ・シーンを支える様々なアーティストもフィーチャリングとして迎えた。ダイアナ・クラールにインスパイアされた「デヴィル・メイ・ケア」ではベーシストのクリスチャン・マクブライドが色を添え、エラ・フィッツジェラルドにインスパイアされた「エンジェル・アイズ」ではノラ・ジョーンズがヴォーカルとして参加している。その他、デヴィッド・サンボーン、アヴィシャイ・コーエン、クリス・ポッター、エレーナ・ピンダーヒューズとのフィーチャリング楽曲を収録した。現在のジャズ・ヴォーカル界をけん引するに相応しい豪華なメンバーとなっている。
キャンディス本人は本作に関して「今までずっと作りたいと思っていたアルバムだった」と語り、随所に彼女のこだわりが散りばめられている。レコーディング・メンバーにはこれまで数多くのジャズ・ヴォーカリストを支えた経験のある一流のメンバーが並び、ギタリストのスティーヴ・カーデナス(ノラ・ジョーンズ)、ベーシストのスコット・コリー(カーメン・マクレエ)、そして、ドラマーのクラレンス・ペン(ダイアナ・クラール)が参加している。
プロデューサーはジョニ・ミッチェル等を手がけ、グラミー受賞経験のあるラリー・クライン。自身のデビュー・アルバムでありヒット作『ソウル・アイズ』(2016年)のプロデュースを手掛けた名匠と再びタッグを組む形となった。
【収録曲】
1.デヴィル・メイ・ケア feat.クリスチャン・マクブライド(ダイアナ・クラール)
2.エンジェル・アイズ feat.ノラ・ジョーンズ(エラ・フィッツジェラルド)
3.アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー feat.デヴィッド・サンボーン(ニーナ・シモン)
4.パールズ feat.アヴィシャイ・コーエン(シャーデー)
5.エックス‐ファクター feat..エレーナ・ピンダーヒューズ(ローリン・ヒル)
6.アイ・キャント・メイク・ユー・ラヴ・ミー feat.アヴィシャイ・コーエン(ボニー・レイット)
7.ジェントル・レイン feat.クリス・ポッター(アストラッド・ジルベルト)
8.ソリチュード feat.クリス・ポッター(カーメン・マクレエ)
9.ニアネス・オヴ・ユー(ノラ・ジョーンズ)
10.これからの人生(ダスティ・スプリングフィールド)
11.やさしく歌って feat.エレーナ・ピンダーヒューズ(ロバータ・フラック)
12.奇妙な果実(ビリー・ホリデイ)
13. ラッシュ・ライフ(サラ・ヴォーン) *
14. ユーヴ・ガット・ア・フレンド feat. 山崎まさよし(キャロル・キング) *
【来日公演】
2020年5月17日 名古屋ブルーノート
2020年5月18~20日 ブルーノート東京
掲載: 2020年02月26日 17:39