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高橋アキのシューベルト・シリーズ第7弾!シューベルト:グラーツ幻想曲、4つの即興曲D.899、他

高橋アキ

シリーズ第7弾 シューベルトの「歌」の深層を聴く

「…人間疎外が危機的な状況にあるAI時代の今日、200年前に書いたシューベルトの『自己救済』の処方が、現代最先端の正攻法として弾き出されている。その洞察力は現代音楽に通じた彼女[高橋アキ]の共感力があってはじめて生きたものとなっているのも見過ごせない。」
喜多尾道冬(ブックレットより)

2007年よりスタートした高橋アキのシューベルト・シリーズ第7弾。当盤では、近年その魅力が知られはじめている珠玉の名品「グラーツ幻想曲」等も含む選曲で、作曲家の「歌」の深層を聴かせます。
(カメラータ)

【曲目】
シューベルト:
1.ヒュッテンブレンナーの主題による13の変奏曲 イ短調 D.576
2.幻想曲 ハ長調 D.605A「グラーツ幻想曲」
3.4つの即興曲 作品90 D.899

【演奏】
高橋アキ(ピアノ)

【録音】
2019年9月、イタリア

<高橋アキ(ピアノ) プロフィール>
1970年に初リサイタル、1972年にはじめてヨーロッパに渡り、ベルリン芸術週間、パリ秋の芸術祭などでリサイタルを開き好評を博す。1973年には昭和48年度芸術祭優秀賞を、内外の現代作品20曲を収録した『高橋アキの世界』により受賞。1975年より『エリック・サティ連続演奏会』を企画構成の秋山邦晴とともに開催、「サティ再発見」の大きな契機となった。『エリック・サティ ピアノ全集』全13巻を校訂、また『エリック・サティ ピアノ音楽全集』をリリース。1980年にモートン・フェルドマンの招きにより初渡米。1984年にはカリフォルニア芸術大学客員教授を務めた。1983年、第1回中島健蔵賞、1986年に第1回京都音楽賞・実践部門賞を受賞。2002年から東京の浜離宮朝日ホールで開始された〈ピアノ・ドラマティック〉シリーズの成果により、2003年に第21回中島健蔵賞を受賞。
CDも数多くリリースがあり、現代音楽を代表する世界の作曲家たちにビートルズ・ナンバーを主題とする作品を委嘱した『ハイパー・ビートルズ』シリーズを自ら企画制作・演奏、CD4枚を完成。うち1枚は英米でも発売され、ニューヨーク・タイムズ紙で1990年ベストCDに選ばれた。2006年にはニューヨークでのフェルドマン作品によるリサイタルがニューヨーク・タイムズ紙で2006年度のベスト・コンサートのひとつに選ばれた。CD『シューベルト:ピアノ・ソナタ集』、「モートン・フェルドマン:トリオ」の演奏で、平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。またCD『危険な夜─高橋アキ プレイズ ジョン・ケージ』が平成20年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。平成23年秋の紫綬褒章を受賞。2014年、第23回朝日現代音楽賞を受賞。
著書に『パルランド 私のピアノ人生』(春秋社)がある。

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年03月12日 00:00