インマゼール/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集~「悲愴」「月光」「田園」ほか~(3枚組)
交響曲全曲録音から12年。
インマゼール満を持しての、鍵盤作品体系的録音3枚組
インマゼール率いる古楽器集団アニマ・エテルナが、あの痛快というほかないベートーヴェン交響曲全曲録音をBOXで一挙リリースしたのが2008年。それから12年の年月が過ぎ、インマゼールは今や同楽団の名誉音楽監督的立場となり、その指揮を若き才人たちにも任せながら、フォルテピアノ奏者としての自身のキャリアを新境地へと向かわせはじめました。作曲者生誕250周年、満を持してベートーヴェンのピアノ・ソナタに正面から向き合った3枚組アルバムを新録音。当時の楽器(フォルテピアノ)で作曲家の真意に迫る、新たなスタンダードの予感に満ちたリリースとなります。
チェンバロ奏者として古楽への造詣を深めながら、半世紀近く前から歴史的なモデルのピアノの奏法と向き合ってきたインマゼールが、彼と同じく生前は卓越した奏者として活躍、この楽器の発展に大きく寄与したベートーヴェンの独奏曲群へ向かう日が来たというのは、いわば必然かつこのうえない運命と言えましょう。18世紀末以降ウィーンで絶大な人気を誇った鍵盤製作家ヴァルターのモデルにもとづき、現代最高のフォルテピアノ職人のひとりクリストファー・クラークが入念に再現製作した銘器を通じ、ここでは1800年前後の最も充実したソナタ群の世界が探求されています。「悲愴」「月光」「田園」といった名前で知られる名曲をはじめ、楽器の特徴をよくふまえた奏者でなくては辿りつけない境地へ……ロンド・ア・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」など、小品も織り交ぜ作曲家の音楽世界をくまなく探求してゆくプログラム構成は、今後さらなる録音の登場にも高い期待を掻き立てずにおきません。"
(ナクソスジャパン)
ベートーヴェン(1770-1827): ピアノ・ソナタ集
~1800年前後の作品を中心に、「悲愴」「月光」「田園」ほか~"
【CD I】
1-3. ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op. 10-1(1798)
4-7. ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op. 10-3(1798)
8. ロンド・ア・カプリッチョ ト長調「失くした小銭への怒り」Op. 129(1798?)
9-11. ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 Op. 13「悲愴」(1799)
【CD II】
1-3. ピアノ・ソナタ 第9番 ホ長調 Op. 14-1(1799)
4-6. ピアノ・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 14-2(1799)
7. 葬送行進曲 ~ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op. 26(1801)より
8-10. ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op. 27-2「月光」(1802)
【CD III】
1-4. ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 Op. 28「田園」(1801)
5. ロンド ト長調 Op. 51-2(1802)
6-9. ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op. 31-3(1802)
10. アンダンテ・ファヴォリ 変ホ長調 WoO 57(1804)
【演奏】
ヨス・ファン・インマゼール(フォルテピアノ)
使用楽器:
ウィーンのアントン・ヴァルター1800年頃製作モデルに基づく
クリュニー(フランス)のクリストファー・クラーク1988年製作の再現古楽器"
【録音】2019年7月22日~8月1日
シント・トライデン修道院会堂(ベルギー)
解説: ヨス・ファン・インマゼール(※国内盤には日本語訳付
カテゴリ : ニューリリース | タグ : BEETHOVEN 2020 ボックスセット(クラシック)
掲載: 2020年04月16日 00:00