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アイヴォー・ボルトン&ザルツブルク・モーツァルテウム管、2016年ライヴがCD化!ハイドン:オラトリオ“トビアの帰還”(3枚組)

トビアの帰還

バロック・古典派の大家、アイヴォー・ボルトンがハイドン最初のオラトリオで放った超名演。

手兵バーゼル響とソニー・クラシカルにフォーレの作品を録音しているアイヴォー・ボルトンが、古巣のモーツァルテウム管との最後のシーズンに成し遂げたハイドンのオラトリオ「トビアの帰還」のライヴ・レコーディングがCD化されることになりました。

有名なオラトリオ「天地創造」と「四季」の4半世紀前の1775年、ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)は最初のオラトリオ「トビアの帰還」をウィーンの音楽家協会から依頼を受け作曲しました。「トビアの帰還」の台本は、作曲家ルイージ・ボッケリーニの弟であるジョヴァンニ・ガストン・ボッケリーニが旧約聖書外典の『トビト記』のエピソードを元にして手掛けており、死んだと信じられていたトビアの帰還と盲目の父親トビトの治癒、大天使ラファエルへの感謝を描いています。オラトリオを上演したのは四旬節の期間にオペラの上演が禁止されていたためで、ハイドンと台本作家はイタリアのオペラ・セリア的作品を目指し、長大なレチタティーヴォや独唱歌手の技巧的なアリアを全曲に散りばめた意欲作で、ハイドン自身の指揮で行われたウィーン初演では熱狂的な反応を得たと言われています(ハイドンは1784年の再演に際して多くのアリアを短縮し合唱曲を追加して、作品を改訂しています)。しかしその後このオラトリオは忘れられ 20世紀後半になってようやく、アリアや大合唱まで多彩な音楽が盛り込まれたこの作品の真価が再度認められるようになりました。

ボルトンはモーツァルテウム管と「天地創造」「四季」というハイドンの2大オラトリオやいくつかの交響曲で注目すべき盤を世に送り出していますが、今回の「トビアの帰還」でも劇的かつ多彩な音楽に彩られた円熟期のハイドンらしい緊密な構成感を見事に構築しています。
ピリオド様式を取り入れたクリアかつ雄弁なオーケストラ、主役のトビアにテノールのマウロ・ペーター、重要なラファエルにソプラノのルーシー・クロウなど、現在旬の名歌手を配した豪華ソリスト陣も充実し、本場のザルツブルク・バッハ合唱団の活気あふれる歌唱も聞きものです。
(ソニーミュージック)

【曲目】
ハイドン:オラトリオ《トビアの帰還》Hob. XXI:1 (全曲)

【演奏】
ルーシー・クロウ(ソプラノ:ラファエル)
アンナ・ボニタティブス(ソプラノ:サラ)
マウロ・ペーター(テノール:トビア)
ベッティーナ・ランシュ(アルト:アンナ)
ニール・デイヴィス(バス:トビト)
ザルツブルク・バッハ合唱団

ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
アイヴォー・ボルトン(指揮)

【録音】
2016年4月26-28日、ザルツブルク、モーツァルテウム大ホールでのライヴ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2020年06月26日 00:00