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トゥルネ&ラ・シャペル・アルモニークによるラモー:抒情音楽劇“レ・パラダン(遍歴騎士たち)”(3枚組)


[Château de Versailles Spectacles 公式チャンネルより]

快進撃を続けるフランス若手世代の俊才、豪華布陣とともにラモー再晩期の画期的傑作へ!

2010年代後半飛躍的に注目を集め、フランス古楽シーンの最前線で快進撃を続ける1996年生まれの指揮者ヴァランタン・トゥルネ。
ピエルロ、コワン、サヴァールら巨匠たちのもとでガンバを学んだのち指揮に転向、ピエール・カオとフィリップ・ヘレヴェッヘの薫陶を受けながら、パリ音楽院在学中の2017年に結成したラ・シャペル・アルモニークとの演奏は絶賛をもって迎えられ、2019年にはヴェルサイユ宮殿のレーベルChateau de Versaillesからバッハ『マニフィカト』初演版でCDデビューしました。
その後の『ヨハネ受難曲』への取り組み含め、競合多きバッハ作品の解釈で世界を唸らせた末、彼が今回向き合ったのは同国人ラモー。後期の重要作《レ・パラダン》全曲をヴェルサイユ宮殿で名歌手たちと録音、躍動感と深い抒情に彩られた音世界を披露します。

1760年の初演こそ失敗に終わりましたが、このラモー晩年の意欲作はホルンやミュゼット(鞴式バグパイプ)が独特の効果を上げるオーケストレーションもユニークで、妖精や騎士たちが活躍する中世風の恋物語を彩る音楽は起伏に富み、作品全体に興趣が尽きません。
それぞれソロ・アルバムでも活躍をみせているピオーとヴィダル、あるいは絶好調のジレといった21世紀屈指の名歌手たちが鮮やかに歌い上げる独唱パートもさることながら、ラモーが繰り出す複雑な和声を巧みに捉え劇的展開を描き出す合唱や管弦楽の一体感がこの上ない素晴しさで、聴き進めるほどに引き込まれる名演に仕上がっています。
ピグマリオンの後に続く気鋭集団ラ・シャペル・アルモニークの頼もしさを十全に伝える新録音で、古典派黎明期のパリの人々を戸惑わせた異色作の真価を存分にお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):《レ・パラダン(遍歴騎士たち)》 ~全3幕の抒情音楽劇(1760)
[DISC 1]
1-3. 序曲
4-31. 第1幕

[DISC 2]
1-28. 第2幕

[DISC 3]
1-22. 第3幕
23-28. 初演時に使われなかった音楽
23. 序曲(別稿)
24. 第2幕第10場
25. 第3幕第4場:中国の男女の無言劇
26. 第3幕第4場:第2エール(リゴードン)
27. 第3幕第4場:リゴードン
28. 第3幕第4場:コントルダンス

【演奏】
アルジー…サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
ネリーヌ…アンヌ=カトリーヌ・ジレ(ソプラノ)
騎士アティス…マティアス・ヴィダル(オートコントル)
オルカン…フロリアン・センペ(バリトン)
アンセルム…ナウエル・ディ・ピエロ(バス)
妖精マント…フィリップ・タルボ(オートコントル)

ラ・シャペル・アルモニーク(古楽器&声楽アンサンブル)
ヴァランタン・トゥルネ(指揮)

【録音】
2020年12月17-20日、ヴェルサイユ宮殿 戦闘の回廊

ラ・シャペル・アルモニーク

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年12月09日 00:00