レ・ゾルフェによるフランス・バロックの至宝クレランボーの珠玉の作品集!(HQCD)
レ・ゾルフェのあたたかくも優美で繊細なアンサンブル
楽器の美しい音色と表現を濃厚にとらえた超優秀録音
フランスのバロック時代のカンタータ(カンタータ・フランセーズ)や室内楽をレパートリーの核として活動しているアンサンブル、レ・ゾルフェによる、クレランボーの珠玉の作品集の登場。
太陽王ルイ14世に認められたニコラ・クレランボー(1676-1749)は、フランス・バロックの至宝と称される作曲家です。その生涯に5冊のカンタータ集と5曲の独立したカンタータを世に送り出しました。フランスで生まれたフランス語によるカンタータは、カンタータ・フランセーズと呼ばれ、3つのレシタティフとエールが口語に現れ、最後のエールは教訓が述べられるのが(特に初期に)よくあるパターンでしたが、クレランボーの作品は必ずしもこれには則っておらず、エールの途中でレシタティフに移行するなど、自由な作風で独特の魅力を放っています。
ここに収録された≪オルフェ≫は、クレランボーのみならず、カンタータ・フランセーズを代表する名作。題材は有名なオルフェオ(オルフェ)とエウリディーチェ(ユリディス)からとられています。オルフェオが黄泉の国でエウリディーチェを返してほしいと訴え、連れ戻すことが許された喜びの場面で終わっており、音楽もロ長調で関われたエールで締めくくられた、クレランボーのオリジナリティにもあふれた名作。
ほかに収録されたソナタなども、それぞれの楽章のキャラクターが際立った演奏で、みごとな即興も展開されております。
楽器の音色をなまめかしく濃厚にとらえた録音も、大変に素晴らしく、優美で繊細なクレランボーの世界が豊かに広がります。
(キングインターナショナル)
『クレランボーの至宝 カンタータ・組曲・ソナタ』
【曲目】
ニコラ・クレランボー(1676-1749):
1. ソナタ集より ソナタ第6番「ランプロンプチュ(即興曲)」
無題ーアリアー無題
2-6. オルガン曲集第1巻(1710)より 第一旋法による組曲 抜粋[室内楽編曲:根本卓也]
グラン・プラン・ジュ/フーガ/トリオ/ディアローグ/デュオ
7-15. カンタータ・フランセーズ集 第1巻(1710)より
独唱とサンフォニーのためのカンタータ第3番≪オルフェ≫
16. ソナタ集より ソナタ第2番「ラ・フェリシテ(幸福)」
ラントマンーアレグローランーアレグロー[ガヴォット]ー[ジーグ]ーラン
【演奏】
レ・ゾルフェ
横町あゆみ(歌)
相川郁子(フラウト・トラヴェルソ)
佐藤駿太(ヴァイオリン)
折口未桜(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
根本卓也(チェンバロ)
【録音】
2021年1月6-8日、品川区立五反田文化センター 音楽ホール
5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing
マイク:PureT Records current transmission microphones with Schoeps MK2H cupsules and KA40 sphere
attachment---毛利忠晴(ピュアートレコーズ), 2015年作, 2018年改造型
セッティング:Near coincident pair microphones
プリアンプ:PureT Records PT-CMP01---設計・製作:毛利忠晴(ピュアートレコーズ)2015年作, 2016年改造型
ADコンバーター:Mytek Digital Brooklyn ADC
レコーダー:TASCAM DA-3000
マスタークロック:Grimm Audio CC2
DSD to PCM converter:Weiss Saracon-DSD
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年02月04日 00:00