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ルーマニアの作曲家、ラドゥ・パラディの作品集!ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、交響的組曲“小さな魔法の笛”

ラドゥ・パラディ

ルーマニアの作曲家、ラドゥ・パラディの作品集。1941年からチェルニウツィー音楽院(当時はルーマニア、現在はウクライナに属する)でピアノを学びましたが、1944年に戦争のためチェルニウツィーを離れブカレストに移住、音楽院で名教師フロリカ・ムジチェスクに師事しながら、ピアニストとしてコンサートに出演しすぐさま注目を浴びました。1954年からブカレストのカラギアレ国立劇場映画大学の助手を務め、1963年からは講師に就任。舞台音楽や交響曲、声楽曲など性格の異なる多数の作品を遺しました。

このアルバムにはピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲、そしてルーマニア民話を題材にし、もともとはアニメーションの付随音楽として書かれ、後に交響的組曲に編纂された「小さな魔法の笛」の3曲が収録されています。

ピアノ協奏曲は作曲家自身が初演を行い、聴衆、批評家から絶賛された作品。軽やかなリズムに彩られた第1楽章で始まり、静かな第2楽章を経て、ルーマニアの民族舞踊「Joc din Oas」のリズムが効果的に使われた終楽章に続きます。
また、ヴァイオリン協奏曲は2001年の同時多発テロの印象が強く焼き付けられたという作品。とりわけ第2楽章の瞑想的なアンダンテにパラディの思いが凝縮されており、終楽章ではルーマニアの民族舞曲などが断片的に引用され、諧謔的な表情を見せています。この曲はイ・ムジチ合奏団のコンサートマスターを長年務め、この曲を初演したマリアナ・シルブへのオマージュでもあります。
(ナクソス・ジャパン)

【曲目】
ラドゥ・パラディ(1927-2013):
ピアノ協奏曲 ハ長調 (1989)
1. Giocoso. Allegro con spirito
2. Lamento. Andante sostenuto
3. Toccata. Vivo

交響的組曲「小さな魔法の笛」(1954)
4. Moderato
5. Vivace giocoso
6. Rubato
7. Molto Vivace
8. Andantino
9. Andante
10. Vivace
11. Allegretto
12. Allegretto

ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 (2002)
13. Largo - Allegro – Largo
14. Andante
15. Vivo

【演奏】
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)…1-3
ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)…13-15
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
ユージン・ツィガーン(指揮)

【録音】
2021年6月22-24日…1-12
2021年7月14-15日…13-15
Studio der Württembergischen PhilharmonieReutlingen(ドイツ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年06月28日 00:00