アグニュー&レザール・フロリサンによるヴィヴァルディ:ヴェネツィアの「大ミサ曲」
レザール・フロリサンが壮麗かつ極上の柔らかさで美しく歌い上げる!
ヴィヴァルディの想像上の「ミサ」
ヴィヴァルディは司祭の資格を持ち、「赤毛の司祭」と呼ばれていますが、礼拝などを取り仕切ることはない在俗司祭でした。ピエタ慈善院付属音楽院での教職、およびオペラ作曲家やヴァイオリンのヴィルトゥオーゾとしての活躍がその活動の大部分を占め、教会音楽のジャンルの作曲は比較的少なく、ミサ典礼文のすべてに付曲したいわゆる完成した「ミサ曲」も残されていません。
アグニュー率いるレザール・フロリサンは、現存する完成された宗教曲「グローリア」などとともに、ヴィヴァルディのほかの楽曲に、旋律を変えずにミサ通常文のテキストをあてはめ(コントラファクトゥム)たものを組み合わせて、ひとつの完成した「ミサ曲」を作り上げました。
素晴らしいソリスト、器楽陣によって、壮麗かつ極上の柔らかさと、音楽することの喜びと音楽への愛にあふれた演奏となっています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ヴィヴァルディ:ヴェネツィアの「大ミサ曲」
・キリエ(RV 587)
・グローリアへの導入:モテット「深紅色で描かれた女」 RV 642
(Introduzione al Gloria: Motet Ostro picta, armata spina RV 642)
・グローリア RV 589
・クレド RV 591
・サンクトゥス~グローリア「主を怖れるものは幸いなり RV 597 第1曲、「主は言われた」 RV 807第7曲のコントラファクトゥム
(contrafactum of Beatus Vir RV 597/1 and Dixit Dominus RV 807/7)
・ベネディクトゥス~「主は言われた」 RV 807第8 曲のコントラファクトゥム
(contrafactum of Dixit Dominus RV 807/8)
・アニュス・デイ~マニフィカト RV 610第1,8曲およびキリエ RV 587のコントラファクトゥム
(contrafactum of Magnificat RV 610/1 & 8 and Kyrie RV 587)
【演奏】
ポール・アグニュー(指揮)
レザール・フロリサン(合唱、管弦楽)
ゾフィー・カルトホイザー(ソプラノ)
ルシール・リシャルドー(メゾ・ソプラノ)
レナータ・ポクピク(メゾ・ソプラノ)
【録音】
2020年3,10月、パリ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年08月04日 00:00