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テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト&ジュスタン・テイラーの共演!『フランクール兄弟とその周辺』


[Alpha Classics 公式チャンネルより]

フランス最前線をゆく2名手の鮮やかな共演!
バロックとロココの洗練を伝える一族の音楽、馥郁と


フランス新世代を担うクラヴサン奏者ジュスタン・テイラーの快進撃が止まりません。独奏者としての注目度もさることながら、声楽家との共演や室内楽への関心の高さは録音活動にもよく表れています。彼とともにアンサンブル「ル・コンソート」を創設したバロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト(スワルト)も同様に躍進めざましい新世代名手で、こちらはharmonia mundi franceでの大御所ウィリアム・クリスティとの二重奏盤も話題を呼びました。

この若き俊才2人が阿吽の呼吸で紡ぎ出す演奏が、いかに瑞々しい音楽のひと時を生むかを強く印象づけるアルバムが登場。フォルクレ、ラモーと「一族」単位で音楽遺産を追ってきたテイラーの録音活動の一環として、今回はクライスラーの偽作で名前だけは有名なフランクールを紹介。フランソワ・フランクールは『四大元素』で有名なジャン=フェリ・ルベルの息子フランソワ・ルベルとオペラで共作を続け、マリー=アントワネット婚礼祝典でリュリの作品を古典派風に改作するなど世紀後半まで活躍しましたが、若い頃にはヴァイオリン奏者として鮮烈なソナタも続々発表。彼の兄や甥などの作品を交え、共作舞台音楽の足跡も追う体系的な選曲は、全く未知の作品ばかりであるにもかかわらず、たおやかに伸縮するラングロワ・ド・スヴァルトの弦の魅力、これに呼応するテイラーの優美というほかないタッチの妙で、次へ、また次へ……と聴き進めずにおれません。フランス古楽シーンの充実を圧倒的に印象づける鮮烈な1枚、ALPHAならではの見逃せないリリースです。
(ナクソス・ジャパン)

輸入盤

 

国内仕様盤

※国内仕様盤解説日本語訳…白沢達生

 

『フランクール兄弟とその周辺』
【曲目】
フランソワ・フランクール(1698-1787)&フランソワ・ルベル(1701-1775):
1. ミューズたちと喜びの精たちのガヴォット: 優美に ~ディヴェルティスマン《トロフィ》(1745)より
2. 第2のエール ~ディヴェルティスマン《トロフィ》(1745)より
3. 戦士たちのエール ~抒情悲劇《ピラムとティスベ》(1726)より
4. 「舞台は暗くなり、雷鳴が聞こえてくる」~ディヴェルティスマン《アウグストゥスの臣下たち》(1744)より

ジャン=ジャック・バティスト・アネ(1676-1755):
5-9. ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ 第11番 ハ短調(1724)

F. フランクール&F.ルベル:
10. ミュゼット ~ディヴェルティスマン《アウグストゥスの臣下たち》(1744)より

F. フランクール:
11-15. ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ ト短調 Op.2-6(1730)

F. フランクール&F.ルベル:
16. 「舞台に光がさす」~ディヴェルティスマン《アウグストゥスの臣下たち》(1744)より

ルイ・フランクール(1692-1745):
17. ラルゴ ~ヴァイオリン独奏と低音部のためのソナタ ロ短調 Op.1-6(1715)より

F. フランクール&F.ルベル:
18. ロンド: 優美に ~抒情悲劇《タルシスとゼリー》(1728)より
19. 第1、第2エール ~音楽悲劇《スカンデルベルク》(1735)より

L. フランクール:
20-23. ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ ホ短調 Op.1-4(1715)

ルイ=ジョゼフ・フランクール(1738-1804):
24. 叔父に捧げるシャコンヌ

テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト:
25. ヴァイオリンによるプレリュード(即興演奏)

F. フランクール:
26-29. ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ ト長調 Op.1-10(1720)

ジャン・デュロシェ(生歿年不詳、18世紀に活躍):
30. プレリュード ~第1組曲 ハ長調(1733)より

【演奏】
テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルト(ヴァイオリン)
使用楽器: ヤーコプ・シュタイナー1668年製作のオリジナル楽器

ジュスタン・テイラー(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
17世紀リヨン製(製作者不詳)、ジョゼフ・コレス1747年鍵盤拡張によるオリジナル楽器
(修復: ローラン・スマニャ、2003年)

【録音】
2021年12月
フランス銀行トゥルーズ館「黄金の間」、パリ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年08月25日 00:00