クリスティ&レザール・フロリサン、テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ/ハイドン:パリ交響曲集+ヴァイオリン協奏曲第1番(2枚組)
クリスティがハイドンの交響曲を録音!
クリスティ率いるレザール・フロリサンが、ハイドンの交響曲を録音しました!クリスティは「自分は今、人生において、好きなことをさせてもらえる時期」と語り、ハイドンの作品には絶大な敬意を抱いていて、ハイドン作品はずっとやりたいことリスト(机の上) にあった、といいます。これまでにもオラトリオは録音してきていますが、交響曲!バロックに長年取り組んできた音楽家として、ハイドンの作品に最高級の敬意を払いながら、あらためて真価を問い、ハイドン作品に新鮮味をもたらし、ハイドンのために身を捧げたいと語るクリスティの並々ならぬ思いが詰まったハイドン。レザール・フロリサンの器楽メンバーの素晴らしさがこれ以上ない形で引き出されており、どの音も、喜びと明るさ、そして軽やかさに満ちています。
ハイドンの「パリ交響曲」はいずれも当時のパリの新設オーケストラ、コンセール・ド・ラ・オランピックのために書かれたものですが、ハイドンがウィーンで指揮していたオーケストラはこれよりも小規模だったことなどから、様々な規模のオーケストラが演奏したと考えています。ただ、パリの聴衆のために書かれたということで、フランスが好む華やかさがあり、パリのこの新オーケストラのアンサンブルの正確さと質が生きる作品になっていることは確かとも述べています。ここではVnI=6 名、VnII=4-6 名、Vla=3-4 名、Vc=4-5 名、コントラバス2 名、そして管楽器という編成で演奏しています。
ヴァイオリン協奏曲第1番は、エステルハージお抱えのオーケストラ(総勢15名ほど)のコンサートマスターだった、作曲家にしてヴァイオリンの大名手のルイージ・トマジーニのために書かれた作品。弦楽アンサンブルとソロのための作品です。クリスティはここで、ド・スワルテに指揮をまかせ、自身はリハーサルの時も本番の時も、オーケストラの中に座っていたといいます。ハイドンによる、ポルポラ仕込みの洗練されたイタリア様式の熟練が光る名作です。ド・スワルテの瑞々しくも大胆な演奏にも注目です。
ライヴ収録のため、各曲の最終楽章終了後拍手が入ります。
(キングインターナショナル)
[日本語帯・解説付き]
【曲目】
ハイドン:パリ交響曲集+ヴァイオリン協奏曲
[CD1]
・交響曲第84番 変ホ長調 Hob.I:84
・交響曲第85番 変ロ長調 Hob.I:85《王妃》
[CD2]
・ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa:1*
・交響曲第86番 ニ長調 Hob.I:86
・交響曲第87番 イ長調 Hob.I:87
【演奏】
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮(ヴァイオリン協奏曲以外))
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン/ヴァイオリン協奏曲*弾き振り)
【録音】
2020年10月(第84&87番)、2022年3月(第85,86番、協奏曲)/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年10月03日 00:00