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Capriccio レーベルによるヨーゼフ・ラーボア:室内楽作品集第4集(2枚組)

ヨーゼフ・ラーボア

オーストリアの作曲家・ピアニスト、ヨーゼフ・ラーボアの室内楽作品集第4集。ラーボアは3歳の時に失明するというハンディを背負いながらも、音楽教師として大成。シェーンベルク、アルマ・マーラーの最初の教師を務めた他、20世紀初頭の音楽家たちと親交を結びました。なかでも戦争で右手を失ったパウル・ヴィトゲンシュタインを指導したことは彼の生涯にとっても大切な出来事であり、ブラームスを思わせる落ち着いた作風による80曲ほどの作品のほとんどは裕福なヴィトゲンシュタイン家の尽力によって出版されました。

このアルバムではヴィトゲンシュタインのための「左手ピアノのための」2作品を含むクラリネットを用いた作品を収録。クラリネットはパウルの弟で後に言語学者として名をなしたルートヴィヒが演奏していた楽器であり、これらの曲を聴くと彼が優れた奏者であったことが窺えます。

2001年に25歳の若さでケルンWDR交響楽団の首席クラリネット奏者に就任したトルステン・ヨハンスを中心に、ラーボア作品を得意とするピアニスト、オリヴァー・トリンドルら名手による演奏です。
(ナクソス・ジャパン)

『ヨーゼフ・ラーボア:室内楽作品集』
【曲目】
ヨーゼフ・ラーボア(1842-1924):
[CD1]
五重奏曲 ニ長調 Op. 11 - クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとピアノのために
1. I. Allegro
2. II. Allegretto grazioso
3. III. Quasi Fantasia. Adagio
4. IV. Tema con Variazioni. Quasi Allegretto

三重奏曲 ト短調 - クラリネット、ヴィオラと左手ピアノのために
5. I. Allegro ma non troppo 12:06
6. II. Quasi Allegretto e grazioso 5:44
7. III. Adagio ma non troppo 7:29
8. IV. Allegro

[CD2]
五重奏曲 ニ長調 - オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのために
1. I. Allegro comodo
2. II. Adagio
3. III. Quasi Allegretto
4. IV. Thema mit Variationen. Moderato

三重奏曲 ホ短調 - クラリネット、チェロと左手ピアノのために
5. I. Allegro comodo
6. II. Scherzo. Allegro con spirito
7. III. Adagio ma non troppo
8. IV. Thema mit Variationen. Allegretto

【演奏】
トルステン・ヨハンス(クラリネット)…CD1、CD2
ニナ・カーモン(ヴァイオリン)…CD1:1-4
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)…CD1
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)…CD1:1-4、CD2:5-8
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)…CD1、CD2
ユーリ・ヴァレンテイン(オーボエ)…CD2:1-4
プジェミスル・ヴォイタ(ホルン)…CD2:1-4
テオ・プラート(ファゴット)…CD2:1-4

【録音】
2020年6月13-14日…CD1:1-4
2020年10月29-30日…CD1:5-8
2020年12月14-16日…CD2
ケルン(ドイツ)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年12月01日 00:00