BR-KLASSIKよりドイツの公共放送100周年を記念したアルバム2題『1923年 - The Wild Sound of the 20s』
2023年はドイツの公共放送100周年にあたり、これを記念した企画がBR-KLASSIKから登場。
1923年 - The Wild Sound of the 20s - トッホ/ヴァイル/クシェネク/バルトーク
ベルリンのポツダム広場の一角からドイツの公共放送サービスが始まったのは1923年10月29日。ラジオは音楽文化の普及と発展に非常に大きな役割を果たしました。当時のドイツでは第1次世界大戦の戦後処理でハイパーインフレが経済を直撃し、社会を深刻な不安が覆うと同時に、ワイマール共和制の下で文化が爛熟していました。このアルバムには1923年に作曲され、あるいは構想を得た作品を収録。モダニズムのもたらした新しいサウンドが聞かれます。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
1-6. エルンスト・トッホ(1887-1964): 舞踊組曲 Op. 30
- フルート、クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバスとパーカッションのために
7-13. クルト・ヴァイル(1900-1950): 中世の七つの詩による『乙女の踊り』 Op. 10
- ソプラノ、フルート、ヴィオラ、クラリネット、ホルンとファゴットのために
14-16. エルンスト・クシェネク(1900-1991): 無伴奏混声合唱のための3つの合唱曲 Op. 22
17-22. ベーラ・バルトーク(1881-1945): 舞踊組曲 Sz 77 - オーケストラのために
【演奏】
アンナ=マリア・パリー(ソプラノ)…7-13
ソリスト・・・バイエルン放送交響楽団のメンバー
コルビニアン・アルテンベルガー(ヴァイオリン)…1-6
ベネディクト・ハルネス(ヴィオラ)…1-13
ナタリー・シュヴァーベ (フルート)…1-13
ベッティーナ・ファイス(クラリネット)…1-13
ルーカス・リヒター(コントラバス)…1-6
グイド・マルグランダー(パーカッション)…1-6
ウルズラ・ケプザー(ホルン)‥7-13
イェズス・ヴィッラ・オルドネス(ファゴット)…7-13
バイエルン放送合唱団…14-16
ハワード・アーマン(指揮)…14-16
バイエルン放送交響楽団…17-22
クリスティアン・マチェラル(指揮)…17-22
【録音】
2021年4月12&13日 バイエルン放送スタジオ2…7-13
2022年3月22日 バイエルン放送スタジオ1…14-16
2017年3月8-10日 ガスタイク、フィルハーモニー…17-22
1923年 - The Wild Sound of the 20s - カプレ: オラトリオ「イエスの鏡」
ベルリンのポツダム広場の一角からドイツの公共放送サービスが始まったのが1923年。カプレの『イエスの鏡』は同年春から秋にかけて作曲されました。聖母マリアという「鏡」に映ったキリストの生涯を描いたアンリ・ゲオンの詩をテキストとするオラトリオで、マリア役のメゾ・ソプラノが時に歌い、時に語るように物語を進め、カプレが研究した中世音楽のような響きと無調的な瞬間が入れ替わります。小編成の女声合唱がもたらす透明感と浮遊感に弦楽合奏とハープを交えたサウンドが、キリストの苦悩と受難を描く第2部にあっても物語を神秘的に彩り、最後の被昇天の法悦感も見事に演出。
1923年は第1次世界大戦が終わってから5年目で、戦争の傷跡もそこかしこに残っていました。カプレも第1次大戦従軍中の負傷による後遺症に苦しみ、彼の作品中でも屈指の大作となった『イエスの鏡』を仕上げた後、2年も経たずに亡くなりました。
(ナクソス・ジャパン)
【曲目】
アンドレ・カプレ(1878-1925): オラトリオ「イエスの鏡」(1923)
- メゾ・ソプラノ、女声合唱、弦楽合奏とハープのために
1-6. 第1部 喜びの鏡
7-12. 第2部 苦しみの鏡
13-18. 第3部 栄光の鏡
【演奏】
アンケ・フォンドゥング(メゾ・ソプラノ)
バイエルン放送合唱団
ミュンヘン放送管弦楽団
ハワード・アーマン(指揮)
【録音】
2019年4月4&5日
ミュンヘン、イエスの聖心教会
(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2022年12月08日 16:56