パッパーノ&カウフマン/プッチーニ:歌劇“トゥーランドット”完全全曲~国内盤はSACDハイブリッド!
パッパーノが歌劇「トゥーランドット」を、豪華キャストを起用しセッション録音!
アルファーノ補作初稿を使用し、トスカニーニによる削除部分も復元しての世界初・完全全曲録音
2024年のプッチーニ没100年にあわせて、イタリア作品の演奏に特段の高評価を得ているアントニオ・パッパーノが、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」を、ヨナス・カウフマン、ソンドラ・ラドヴァノフスキ、エルモネラ・ヤオらの豪華キャストでセッション録音。パッパーノは、特にこの作品の録音に慎重に研究をおこなってきており、『トゥーランドットは、痛烈な皮肉に満ちたオペラの中で、美しい繊細さを湛えています。プッチーニの作品は悲しみと明るさの間を行き来しますが、私はそれがとても好きなのです』と、語っています。
歌劇「トゥーランドット」は、プッチーニは最後の部分をスケッチのみを残し亡くなってしまったため、プッチーニの息子トニオはフランコ・アルファーノ(1875-1954)に補筆完成を依頼しましたが、初演の際に指揮者トスカニーニは、「プッチーニが書いたのはここまで」と延べ舞台を去ったのでした。現在一般的に上演されている版は、アルファーノの補筆に、トスカニーニの意見でカット・変更が加えられたバージョンですが、この録音にあたっては、アルファーノ補作初稿版を使用し、トスカニーニが削除したことで有名な約104小節も復元しての世界初・完全全曲録音となります。もちろん、ヨナス・カウフマンの歌う世界的大ヒット曲「誰も寝てはならぬ」の圧巻の熱唱! 近年のオペラ録音は上演のライヴ録音(またはコンサート形式によるライヴ)がほとんどとなっていますが、セッション録音という万全の体制で臨んでいるのにも注目です。
パッパーノの数々の賞を受賞した『蝶々夫人』『アイーダ』の録音に続き、同じように批評家の絶賛を浴びること間違いなし! 以下のように、既にこの演奏は高い評価を得ています。
「これこそ、新たなトゥーランドットのリファレンス版となる」(Forum Opera)
「このトゥーランドットは、近年で最高の録音のひとつになることを約束する。パッパーノは、プッチーニがスコアに書き込んだエキゾチシズムと東洋のリズムをすべて引き出し、情熱的なものとして解読をした・・・パッパーノは、オーケストラの緊張感を保つ方法を知っている。そしてオーケストラが歌手と呼吸を合わせているかのように、どんな時も歌手と一緒に演奏し、特にリューのアリアにおいて繊細さと美しさが見事に融合した事例を作り出した」(Operawire)
「トゥーランドット役でデビューしたソンドラ・ラドヴァノスキーの声には霜と炎、放出する力、まるで花崗岩のような高音でリスナーを圧倒」(Avvenire)
(ワーナーミュージック)
・日本国内盤(WPCS-13842/3)のみ、SACDハイブリッド仕様(CD:Stereo/ SACD:Stereo)、ボーナストラック、日本語解説・歌詞対訳付。
・名アリア「誰も寝てはならぬ」は、曲間に収録されている曲ですが、国内盤(SACDハイブリッド仕様)とデジタル配信版には、ボーナストラックとして「誰も寝てはならぬ」のコンサート用エンディング付きバージョンを収録。
【収録曲】
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」(全曲)
(アルファーノ補作初稿盤使用、トスカニーニによる削除部分も復元しての世界初・完全全曲録音)
【演奏】
ソンドラ・ラドヴァノフスキ(ソプラノ:トゥーランドット姫)
エルモネラ・ヤオ(ソプラノ:リュウ)
ヨナス・カウフマン(テノール:無名の王子 カラフ)
マイケル・スパイアーズ(テノール:皇帝アルトウム)
グレゴリー・ボンファッティ(テノール:パン)
シアボンガ・マクンゴ(テノール:ポン)
マッティア・オリヴィエリ(バリトン:ピン)
ミケーレ・ペルトゥーシ(バス:ティムール)
マイケル・モフィディアン(バリトン:役人)
フランチェスコ・トーマ(テノール:ペルシアの王子)
ヴァレンティーナ・イアノッタ(ソプラノ:トゥーランドットの第1の侍女)
ラクーシャ・ラメザーニ・メラー二(ソプラノ:トゥーランドットの第2の侍女)
サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団、児童合唱団
合唱指揮:ピエロ・モンティ
指揮:アントニオ・パッパーノ
【録音】
2022年2月28日~3月8日、ローマ、Auditorium Parco della Musica(セッション)