20世紀アイスランドの作曲家!ガンバ&アイスランド響~イーソウルソン&ヴィーザル:舞台のための管弦楽作品(SACDハイブリッド)
マックス・レーガーに学んだパウトル・イーソウルソン!ベルリンで学びピアニストとして活躍後、ジュリアード音楽院の門を叩いたヨウルン・ヴィーザル!
パウトル・イーソウルソン(1893-1974)は、第一次世界大戦中にライプツィヒに留学した3人のアイスランドの学生のひとり。1913年の秋からマックス・レーガーに作曲、カール・シュトラウベにオルガンを学びました。その後、パリでジョゼフ・ボネに師事。1921年に帰国してレイキャヴィークのフリー教会のオルガニストに就任しました。1930年にレイキャヴィークに音楽学校が創設されると初代の校長に選ばれ、同年開設のアイスランド放送局で音楽部門の責任者も兼務。アイスランド音楽の急速な発展に大きく貢献しました。
パウトルは、全島集会アルシンギの1000周年記念の「カンタータ」をはじめ多くの作品を作曲しながら、自身を「作曲家」とみなしていなかったと言われます。ヘンリク・イプセンの劇のための《ソールハウグの宴》は、旋法で色づけした音楽に中世という時代を反映し、ノルウェーの舞曲ハリングも加えられた作品です。。
《『ヨウナス・ハトルグリームソンの絵本』から》は、1944年のデンマークからの独立に刺激され、伝統のリングダンス「ヴィキヴァキ」など、「アイスランド」を意識した劇付随音楽として作曲されました。
ヨウルン・ヴィーザル(1918-2017)は、アウルニ・クリスチャウンソンと第二次世界大戦前のベルリンでピアノを学び、ソリストと室内楽奏者として活動しました。1943年にアメリカに留学、ジュリアード音楽院でヴィットリオ・ジャンニーニに2年間、作曲を学びました。彼女は《森の若者》をはじめとする歌曲作家として知られながら、ピアノ協奏曲《強打》や映画の音楽などの管弦楽作品も手がけています。1950年の国立劇場の柿落としのためにバレエ《火》を、2年後、アイスランドの民話を題材にしたバレエ《オウラヴル・リリュロウス》を作曲しました。この2曲は、アイスランド交響楽団にとっては2度目の録音です。
(東京エムプラス)
【曲目】
ヨウルン・ヴィーザル(1918-2017):火(管弦楽のためのバレエ)(1950)
パウトル・イーソウルソン(1893-1974):
劇付随音楽《ソールハウグの宴》(管弦楽のための)(1943)
《ヨウナス・ハトルグリームソンの絵本》から「Úr Myndabók Jónas Hallgrímssonar」(弦楽オーケストラのための付随音楽)(1945)
ヴィーザル:オウラヴル・リリュロウス(管弦楽のためのバレエ)(1952)
【演奏】
ラモン・ガンバ(指揮)
アイスランド交響楽団
【録音】
2022年6月13日-15日、ハルパ「エルドボルグ」(レイキャヴィーク、アイスランド)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2023年01月31日 00:00