エンリコ・オノフリ&ハイドン・フィル/J.ハイドン:交響曲第96番“奇跡”、M.ハイドン:交響曲第39番(SACDハイブリッド)
来日目前のハイドン・フィルハーモニー
鬼才エンリコ・オノフリとの「奇跡」が
2023年4月最新録音で登場!
1987年東西冷戦下、指揮者アダム・フィッシャーのもと、ウィーン・フィルとハンガリー国立フィルのメンバーによって設立されたハイドン・フィルハーモニー。「オーストリア、ハンガリー両国の選りすぐりの音楽家を集め、ハイドンの作品をともに演奏することで音楽的に国境を克服しよう」というフィッシャーの考えのもと、一流の演奏家たちが集合しました。現在はアダム・フィッシャーに次いでニコラ・アルトシュテットが芸術監督を務め、2022年からはアルトシュテットに加え、イタリア・バロック界の鬼才エンリコ・オノフリがアーティスティック・パートナーとなり、さらに注目を集めています。
そして今回、アダム・フィッシャーが録音を続けてきたハイドン・フィルハーモニーとの「ハイドン録音シリーズ」は、エンリコ・オノフリを指揮に迎え新スタート。ハイドン兄弟(ヨーゼフと弟ミヒャエル)の交響曲とそれぞれの序曲を収録した内容。フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)の実弟であるミヒャエル・ハイドン(1737-1806)。その生涯のほとんどをザルツブルクの宮廷音楽家として過ごし、モーツァルトとも親しい存在でした。ここに収録された第39 番の交響曲もモーツァルトの『ジュピター』に影響を与えたとも言われています。一方、ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第96番「奇跡」は、ロンドン交響曲(ザロモン・セット)の一曲。ロンドンの興行師兼音楽家ザロモンの招きにより、ハイドンはイギリスを訪問して大成功を収めます。当時イギリスでは市民階級が台頭、音楽も一部の貴族階級の独占的な芸術ではなくなり、広く市民社会層にも迎えられるようになっていました。それまでエステルハージ宮廷音楽家であったハイドンは、ロンドンで近代的な市民社会のもとに大成功を納めた作曲家といえるでしょう。
ひとりは世界に、ひとりは愛する地に留まって成功を収めた対照的な兄弟の奇跡的な共演盤の登場です。
(キングインターナショナル)
【曲目】
ミヒャエル・ハイドン(1737~1806)
・交響曲第39番 ハ長調 12'29
・序曲「償われた罪人」 4'03
ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)
・人形歌劇《フィレモンとバウチス》(神々の会議)への前奏曲 8'55
・交響曲第96番「奇跡」ニ長調 25'09
【演奏】
ハイドン・フィルハーモニー
エンリコ・オノフリ(指揮)
【録音】
2023年4月11-16日、ケルンテン州立音楽院、アルバン・ベルク・ザール、オシアッハ、オーストリア
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2023年05月31日 18:00