名指揮者エルネスト・アンセルメの英デッカへのモノラル録音を初集成!『The Mono Years』(26枚組)
生誕140周年記念。スイスの名指揮者による録音遺産、「The Stereo Years」に続くモノラル録音集。CD26枚組ボックス・セット
2023年11月に生誕140年を迎えるスイスの名指揮者、エルネスト・アンセルメ(1883-1969)。その膨大な録音遺産から既発売の「The Stereo Years」に続く、モノラル録音を集大成した「The Mono Years」が発売されます。CD26枚組ボックス・セット。限定盤。アンセルメは指揮者としてだけでなく、哲学者、数学者、作曲家でもあり、音楽の世界で特別な存在でした。ドビュッシー、ラヴェル、ルーセル、ストラヴィンスキーなどの作曲家とは友人でもありました。このセットにはそれらの作曲家の他、オネゲル、フランク・マルタン、バルトーク、プロコフィエフなど、1929年から1955年にかけてデッカに行われたすべての録音が収められています。最初に収録されているのはデッカ・レーベルが設立された1929年に、ロンドンの音楽家たちにより特別に結成された「Decca String Orchestra」と録音したヘンデルの合奏協奏曲Op.6です。そして「ffrr」技術を導入し、クラシック録音界に強い影響力を持つ存在として信頼を確立したデッカ・レーベルのスタジオに、アンセルメは1946年に戻り、その後最も多くの録音を行った指揮者の一人となりました。録音はステレオ時代まで続き、1968年にデッカへの最後の録音(ストラヴィンスキーの『火の鳥』)を行いました。特に親しい友人であり、同僚であったストラヴィンスキーの音楽は、『火の鳥』の他、『詩篇交響曲』『春の祭典』『エディプス王』などこのセットに幅広く取り上げられており、そのすべてが当時のメディアから熱烈に歓迎されました。また個人的な知り合いで一緒に仕事をした作曲家であるラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲』には2つの録音(1949年と1953年)があります。また『ダフニスとクロエ』の1952年の歴史的な録音は初CD化です。リャードフが管弦楽編曲したムソルグスキーの『ソロチンスクの定期市』からの「ゴパック」はモノラルとステレオの2つの録音があります。ステレオ録音は「ロンドン」(アメリカ・デッカ)のステレオLPのために行われましたが、そのアルバムは発売されず、テスト・プレスのみが残されていました。今回が世界初のリリースとなります。新規デジタル・リマスタリング。オリジナル・ジャケット仕様。
「非常に活動的で生産的な時代に生きることができて私は幸運でした」(エルネスト・アンセルメ)
※録音全集と謳っている商品の中にも、稀に音源が漏れているものもございますこと、予めご了承ください。
CD収録予定
《CD 1》ヘンデル:合唱協奏曲Op.6より1-4) 第2番ヘ長調HWV320、5-9) 第3番ホ短調HWV321、10-13) 第4番イ短調HWV322、14-18) 第6番ト短調HWV324、19-23) 第10番ニ短調HWV328、24-28) 第12番ロ短調HWV330
【演奏】Decca String Orchestra
【録音】1929年9月、ロンドン
《CD 2》1-3) ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲ニ短調RV481、4-6) マルチェッロ:オーボエ協奏曲ハ短調、ヘンデル:7-9) オルガン協奏曲第1番ト短調HWV289、10-11) オルガン協奏曲第2番変ロ長調HWV290
【演奏】アンリ・エラール(ファゴット)(1-3)、ロジャー・リヴァーシー(オーボエ)(4-6)、ジャンヌ・ドゥメッシュー(オルガン)(7-11)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1952年4月(1-3)、10月(7-11)、1951年10月(4-6)、ジュネーヴ
《CD 3》モーツァルト:1-3) 交響曲第38番ニ長調K.504『プラハ』、4-7) エクスルターテ・ユビラーテK.165、8-14) セレナード第10番変ロ長調K.361『グラン・パルティータ』
【演奏】ジャニーヌ・ミショー(ソプラノ)(4-7)、スイス・ロマンド管弦楽団(1-3, 8-14)、パリ音楽院管弦楽団(4-7)
【録音】1949年(1-3)、1955年5月(8-14)、ジュネーヴ、1948年5月、パリ(4-7)
《CD 4》1-4) ハイドン:交響曲第101番ニ長調Hob.I:101『時計』、シューマン:5) 歌劇『ゲノヴェーヴァ』序曲Op.81、6-9) 交響曲第1番変ロ長調Op.38『春』
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団(1-4, 6-9)、パリ音楽院管弦楽団(5)
【録音】1949年7月(1-4)、1951年3月(6-9)、ジュネーヴ、1948年6月、パリ(5)
《CD 5》シューマン:1-3) ピアノ協奏曲イ短調Op.54、4-6) チェロ協奏曲イ短調Op.129、7) チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲Op.33
【演奏】ディヌ・リパッティ(ピアノ)(1-3)、モーリス・ジャンドロン(チェロ)(4-7)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1950年2月(1-3)、1953年11月(4-7)、ジュネーヴ
《CD 6》1-14) ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェルによる管弦楽編)、15-18) リムスキー=コルサコフ:シェエラザードOp.35
【演奏】ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1-14)、パリ音楽院管弦楽団(15-18)
【録音】1948年6月、ロンドン(1-14)、1948年5月-6月、パリ(15-18)
《CD 7》リムスキー=コルサコフ:1-2) 歌劇『金鶏』より(序奏/婚礼の行列)、3-6) 歌劇『金鶏』組曲、7-11) スペイン奇想曲Op.34、ムソルグスキー:12) 歌劇『ソロチンスクの定期市』より「ゴパック」(モノラル)、13) 歌劇『ソロチンスクの定期市』より「ゴパック」(ステレオ)
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1947年2月(1-2)、1952年10月(3-11)、1955年10月(12, 13)、ジュネーヴ
《CD 8》1-4) ヴィラ=ロボス:ピアノ協奏曲第1番、5-7) ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団(1-4)、ロンドン交響楽団(5-7)
【録音】1949年6月、ジュネーヴ(1-4)、1950年7月、ロンドン(5-7)
《CD 9》ラヴェル:1) 道化師の朝の歌(組曲『鏡』より第4曲)、2) ラ・ヴァルス、3-5) シェエラザード、ドビュッシー:6-8) 交響詩『海』、9-12) 小組曲
【演奏】シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)(3-5)、スイス・ロマンド管弦楽団(1, 6-8)、パリ音楽院管弦楽団(2-5, 9-12)
【録音】1947年2月、ジュネーヴ(1, 6-8)、1947年10月、ロンドン(2)、1948年5月(3-5)、6月(9-12)、パリ
《CD 10》1-8) ロッシーニ:バレエ組曲『風変わりな店』(レスピーギ編)、9-16) ファリャ:バレエ『三角帽子』、17-19) ラヴェル:ステファヌ・マラルメの3つの詩
【演奏】シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)(9-19)、ロンドン交響楽団(1-8)、スイス・ロマンド管弦楽団(9-19)
【録音】1950年7月、ロンドン(1-8)、1952年5月(9-16)、1954年11月(17-19)、ジュネーヴ
《CD 11》1-5) ドビュッシー:管弦楽のための映像、6-11) ラヴェル:歌劇『スペインの時』(抜粋)
【演奏】シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)(6-11)、ミシェル・アメル(6-11)、ポール・ドレンヌ(6-11)(テノール)、ハインツ・レーフス(バリトン)(6-11)、アンドレ・ヴェシエール(バス)(6-11)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1949年6月(1-5)、1953年5月(6-11)、ジュネーヴ
《CD 12-13》ドビュッシー:歌劇『ペレアスとメリザンド』
【演奏】シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)、フローレ・ウェンド、エレーヌ・ブーヴィエ(メッゾ・ソプラノ)、ピエール・モレ、ハインツ・レーフス、デリク・オルセン(バリトン)、アンドレ・ヴェシエール(バス)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1952年4月、ジュネーヴ
《CD 14》ラヴェル:1-3) 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調、4-6) 左手のためのピアノ協奏曲ニ長調、7-9) ピアノ協奏曲ト長調
【演奏】ジャクリーヌ・ブランクール(ピアノ)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1949年6月(1-3)、1953年6月(4-9)、ジュネーヴ
《CD 15》1-3) ドビュッシー:夜想曲、ラヴェル:4-7) スペイン狂詩曲、8-11) 高雅で感傷的なワルツ、12-15) クープランの墓
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1951年10月(1-7)、1953年6月(8-15)、ジュネーヴ
《CD 16》1-12) ラヴェル:バレエ『ダフニスとクロエ』
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1952年10月、ジュネーヴ
《CD 17》1-3) ドビュッシー:交響詩『海』、4-9) ラヴェル:マ・メール・ロワ、10) ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、11) ストラヴィンスキー:若い象のためのサーカス・ポルカ、12) ラヴェル:道化師の朝の歌(組曲『鏡』より第4曲)、13) プロコフィエフ:組曲『3つのオレンジへの恋』より行進曲
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1951年3月(1-3, 4-9, 11)、10月(10, 12, 13)、ジュネーヴ
《CD 18》1-3) プロコフィエフ:交響曲第6番変ホ長調Op.111、4-7) ビゼー:交響曲ハ長調
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1951年10月(1-3)、1953年3月(4-7)、ジュネーヴ
《CD 19》1-4) プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25『古典』、5) グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲、6) ボロディン:中央アジアの草原にて、7) ムソルグスキー:交響詩『はげ山の一夜』、ドビュッシー:8) バレエ『遊戯』、9-14) 6つの古代碑銘
【演奏】パリ音楽院管弦楽団(1-7)、スイス・ロマンド管弦楽団(8-14)
【録音】1953年6月、パリ(1-7)、1953年10月、ジュネーヴ(8-14)
《CD 20》1-3) バルトーク:ピアノ協奏曲第3番、4-6) プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番、7-9) マルタン:ヴァイオリン協奏曲
【演奏】ジュリアス・カッチェン(ピアノ)(1-6)、ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)(7-9)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1953年10月(1-6)、1955年5月(7-9)、ジュネーヴ
《CD 21》1-3) マルタン:小協奏交響曲Op.54、4-8) ストラヴィンスキー:バレエ『妖精の口づけ』からのディヴェルティメント、サン=サーンス:9) 交響詩『死の舞踏』Op.40、10) 交響詩『オンファールの糸車』Op.31、11) シャブリエ:楽しい行進曲、12) ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ(管弦楽版)、13) シャブリエ:管弦楽のための狂詩曲『スペイン』
【演奏】ピエール・ジャメ(ハープ)(1-3)、ジェルメーヌ・ヴォーシェ=クレール(チェンバロ)(1-3)、ドリス・ロシオー(ピアノ)(1-3)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1951年3月(1-8)、1952年10月(9-13)、ジュネーヴ
《CD 22》1-14) ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェルによる管弦楽編)、ラヴェル:15) ラ・ヴァルス、16) ボレロ、17) オネゲル:パシフィック231、18) デュカス:魔法使いの弟子
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団(1-14)、パリ音楽院管弦楽団(15-18)
【録音】1953年10月、ジュネーヴ(1-14)、1953年6月(15)、1954年9月(16-18)、パリ
《CD 23》ブロッホ:1-6) 交響詩『荒野の叫び』、7) シェロモ、8-10) オブシエ:アンティゴネー、11-13) ガイザー:交響曲ニ短調Op.44
【演奏】ザラ・ネルソヴァ(チェロ)(1-7)、エルザ・カヴェルティ(コントラルト)(8-10)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1-7)、スイス・ロマンド管弦楽団(8-13)
【録音】1955年3月、ロンドン(1-7)、1954年11月(8-10)、1955年5月(11-13)、ジュネーヴ
《CD 24》ストラヴィンスキー:1-4) バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)、5-10) バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)、11-13) 詩篇交響曲
【演奏】ロンドン・フィルハーモニー合唱団(11-13)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】1946年12月(1-10)、1947年10月(11-13)、ロンドン
《CD 25》ストラヴィンスキー:1-4) バレエ『ペトルーシュカ』(1911年版)、5-6) バレエ『春の祭典』
【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1949年11月(1-4)、1950年10月(5-6)、ジュネーヴ
《CD 26》ストラヴィンスキー:1-6) バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)、7-26) オラトリオ『エディプス王』
【演奏】エルンスト・ヘフリガー(テノール)(7-26)、ジェイムズ・ルーミス(バス・バリトン)(7-26)、アンドレ・ヴェシエール(バス)(7-26)、ポール・パスキエ(ナレーター)(7-26)、ブラッシュ合唱団(7-26)、スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】1950年10月(1-6)、1955年5月(7-26)、ジュネーヴ
【演奏】エルネスト・アンセルメ(指揮)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2023年10月29日 10:00