再発売!ロト&レ・シエクル/リゲティ:室内協奏曲、6つのバガテル、10の小品
ロト&レ・シエクルによる驚愕のリゲティ!
毎回思いもよらぬ企画で、音楽ファンの度肝を抜く奇才指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト。2016年録音のリゲティが、harmonia mundi から再登場します(旧品番:ASM-26 は廃盤となります)。1923年に生まれ、2006年に歿したリゲティは、2023年が生誕100 年のまさに現代作曲家。それをピリオド楽器集団のレ・シエクルで演奏するというのが常人には思いつかない発想です。
収められた3篇のうち2 つは木管五重奏のための室内楽曲。このジャンルで重要なレパートリーとなっていますが、ピリオド楽器による演奏はもちろん初めて。
レ・シエクルのメンバーであるマリオン・ラランクール(フルート)、エレーヌ・ムロ(オーボエ)、クリスティアン・ラボリ(クラリネット)、ミカエル・ロラン(バソン)、ピエール・ルジェリ(ホルン) の五重奏ですが、まず木管楽器の音色の違いに驚かされます。ことにバソンとホルンは、今や絶滅寸前の19 世紀的なフレンチ・サウンドを聴かせ、同曲の印象ががらりと変わります。
さらに興味津々なのが、ロトの指揮する「室内協奏曲」。13人の奏者のための作品で、各奏者の力量とアンサンブルの難しさで知られます。リゲティならではの猟奇的な音楽が繰り広げますが、パステル画のような明るい音色でとっつきにくさや難解さは皆無。むしろあっと言う間の18 分を味わえます。
これを聴かずにリゲティは語れません。ロトとレ・シエクルの企画力と実力の脱帽。目が離せません。
(キングインターナショナル)
[日本語帯・解説付き]
【曲目】
リゲティ:
1.6つのバガテル(1953)~木管五重奏のための
2.室内協奏曲(1970)
3.10の小品(1968)~木管五重奏のための
【演奏】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル
【録音】
2016年4月12-14日
メジャン礼拝堂(アルル)、シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)(すべてライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2023年11月01日 00:00