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Naxos~2024年2月第1回発売新譜情報(3タイトル)


[ラプソディ・イン・ブルー、第2ラプソディ、キューバ序曲~クリティカル・エディション版/Naxos Music 公式チャンネルより]

今回はガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」の最新の比較校訂版による演奏に、世界初録音を3曲含むヴュータンのヴァイオリン希少作品集、ロッシーニの歌劇《イングランドの女王エリザベッタ》全曲盤の世界初録音を含むCD3タイトルがリリースされます。

一部世界初録音
ガーシュウイン:ラプソディ・イン・ブルー 他 クリティカル・エディションによる世界初録音
デイヴィッド・アラン・ミラー(指揮)ナショナル・オーケストラ・インスティテュート・フィルハーモニック、ケヴィン・コール(ピアノ)

ミシガン大学と、ガーシュウィン家の協力により2013年から始まった「ガーシュウィン・クリティカル・エディション」を用いた初の録音となる3作品を収録したアルバム。既存のすべての資料に加えて、ピアノ・ロールなどありとあらゆるソースを使用して、作曲家の意図を最も正確に表現することを目指したこのプロジェクトによる演奏は、すでに「パリのアメリカ人」(8.559859)で聴くことができますが、このキューバ序曲、第2ラプソディ、ラプソディ・イン・ブルーの3曲にも新たな研究成果が反映されています。とりわけ「ラプソディ・イン・ブルー」は、原曲の2台ピアノ版から、オーケストレーションが不得手だったガーシュウィンに代わり、グローフェがオリジナルのジャズ・バンド稿を作成、その後さまざまな稿が作られたという複雑な経緯を持つだけでなく、グローフェのオーケストラ版でさえ複数のヴァージョンがあり、なかなか本当の姿を洗い出すのは困難な作品です。ここではグローフェのシンフォニック・アレンジに基づく版が用いられていますが、ピアニストのコールはもともとのジャズ・バンド稿にあった44小節を加え演奏しているところも聴きどころです。他にジョン・タワーの推進力に満ちたリズムがはじける「1920/2016」と、スタッキーの幽玄な「ドリームワルツ」が収録されています。
(ナクソス・ジャパン)

一部世界初録音
親密な声~アンリ・ヴュータン(1820-1881):ヴァイオリン希少作品集
ヴィルモシュ・チコシュ(ヴァイオリン)、オリヴィエ・ルシャルドゥール(ピアノ)

19世紀のヴァイオリン奏法に革命をもたらしたアンリ・ヴュータン。彼の弟子であったウジェーヌ・イザイは「師の作品はどんな犠牲を払ってでも守られるべき宝物」であり、「その全貌が知られるべきである」と主張しましたが、2020年のヴュータン生誕200年は、まさにその機会となり、作曲家の家族にのみ受け継がれた未発表の作品が発掘されました。
このアルバムには未発表、世界初録音を3曲含む演奏機会の多くないヴュータン作品を収録。ロマンス「友情の思い出」はヴュータンと彼の5歳年上の妻ジョセフィーヌとの最初の出会いを暗示しているとされる小さな曲。「私の葬送行進曲」はヴュータンが病に倒れ、体の自由を失い自身の死を思いつつ書いた悲痛な作品。「声、ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」(この録音では管弦楽パートをP.レリオがピアノに編曲した版を使用)は、彼の師シャルル=オーギュスト・ド・ベリオの妻となった高名な歌手マリア・マリブランの素晴らしい歌唱に感銘を受けたヴュータンが、コロラトゥーラ・ソプラノのエルミニア・フレッツォリーニのために書いた作品。歌パートはすべてヴォカリーズで書かれ、ベルカントの妙技をヴァイオリンと競います。ほかにはハンガリーの作曲家エルケルとの共作「華麗な二重奏曲」、ベートーヴェンのロマンスを主題とした変奏曲、ヴュータンの作曲活動の絶頂期でありながら、自身の子供を失った頃に書かれた「エレジー」、ジョセフィーヌの死後、友情を育んだマチルド・ルジューヌに向けて書いた自身の心の告白とも言える曲集「親密な声」が収録されています。
ヴァイオリンを演奏するのはベルギー出身で2020年にヴェルヴィエで開催されたアンリ・ヴュータン国際ヴァイオリン・コンクールの優勝者、ヴィルモシュ・チコシュです。
(ナクソス・ジャパン)

ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):歌劇《イングランドの女王エリザベッタ》(2枚組)
アントニーノ・フォリアーニ(指揮)クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団

ロッシーニ15番目の歌劇となる《イングランドの女王エリザベッタ》は、彼が北イタリアの劇場で名を上げたのち、ナポリのサン・カルロ劇場のために作曲した最初の作品。序曲やいくつかのアリアは《セヴィリアの理髪師》などの過去作から転用されているものの、初演は大成功をおさめ、ロッシーニは当時のイタリア音楽界における最も重要な都市ナポリにおける歌劇作曲家としての地位を確立することができました。この作品を初演するために、当時のスター歌手たちが集結。その中にはのちにロッシーニの妻となるイザベラ・コルブランも含まれており、彼はイザベラのために超絶技巧を駆使したアリアを書いています。この演奏は、2021年バート=ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭での上演記録と、その直前にポーランドのクラクフで行われたオペラ・フェスティヴァルの記録を組み合わせたもの。新型コロナウィルスのパンデミック下という難しい時期の上演でしたが、主役のエリザベッタを歌うセレーナ・ファルノッキアは、低音から高音までむらのない響きを持つ声を生かしながら難しいコロラトゥーラを見事に決めています。物語で重要な役割を担う2人のテノールは、パトリック・カボンゴとメルト・スングが担当。やはり素晴らしい声を披露しました。指揮のアントニーノ・フォリアーニは、クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団とともに「典型的なロッシーニ・スタイル」を詳細に練り上げ、歌手たちとともに拍手喝采を浴びました。
(ナクソス・ジャパン)

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カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2023年12月26日 00:00